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僕。異常  作者: ささ
23/44

10,10 斉藤春樹の朝

吉田がまた俺の家にいる


昨日の夜には吉田はいなかったはずだ

もちろん鍵もかけた

現在朝の7時。

今起きたところだ、もちろん朝食もとっていない。


「ほい」

ソファーで寝転がる吉田からサンドイッチを渡された

「なんでいる」

「・・・暇だった」

この男は俺の家を自分の家と勘違いしているのではないのだろうか

文句も言いたかったが、サンドイッチはありがたい。

「サンドイッチありがとさん」

俺は吉田からサンドイッチをもらい

睨みながらサンドイッチを食べだす

「最近どう?クラスは?」

悪気もなく吉田がしゃべりだした

この男は俺の失恋をまだ気にしてくれてるらしい

いいやつではある

だが少し時間を少し考えてほしい

「俺はもう大丈夫、ちょっと川井さんとはきまずいけどな」

「嫌われたわけじゃないんだし大丈夫だよ、そんなにお前のこと嫌いなわけじゃないっぽいし」

根拠のない吉田の回答に俺は呆れてはしまったが

ついこのあいだまで好意をもっていた相手のことだ、聞かずにはいられない。

「なんでわかるんだよ」

「なんとなくかな。じゃあみんな元気そうだ」

根拠もなく適当という

良そう通りの反応が返ってくる


吉田はテレビをつけゲームをやり始めた

「セーブデータ別のでやれよ」

「了解」

俺のゲームなので、勝手に進められるのは嫌だ

だが吉田はそう言われるのを見越していたかのように

すでに別のセーブデータから始めていた。


どうやら俺が寝ているときからやっていたようだ

画面を見るとまだ装備が新しい


「・・いや最近狭山が元気ないな。」

「なんかあったん?」

先ほどの吉田の言葉を思いだした答えはしたが

吉田は興味なさそうに聞いてきた。

狭山と吉田この二人は仲が悪くもなければ良くもない

そんな関係。

そのため聞いてくることには少し驚きもある。

だが興味がないところを見ると単なる気まぐれのようだ

「伊田芽が1週間学校きてないんだよ」

「へー」

やはり気まぐれのようだ

「そ。まあそれくらいで元気なくすなよって感じだ」

「でもお前だって失恋して元気なかったじゃん」

にやにやしながら吉田は返してきた。

正論だ

「うるさい」

その返しに俺はムッとはしたが、返す言葉はない

「それでなんで伊田芽はこないんだ?」

「たぶんケンカでもしたんじゃないかな、狭山は俺のせいだとか言ってたし。」

あくまでこれは俺個人の推測。ただ大きく間違ってはいないであろう


「・・こないだ狭山にお酒つきあってもらったんだから、少し面倒みてあげれば。

今日暇なんだろ?たぶん狭山も暇。ってか家でこもってんだろうな」

吉田にしてはまともな事を言ってくる。ちょっと意外だ。


「それもそうだけど、少しめんどくさい」

正直自分はそういう事をやる柄ではない。

こういうことをやるのは、面倒見が良い人間であろう

「お前はそうやって、友達を見捨てるんか」

吉田はどうでもよさそうにゲームをしながら

笑っている。


「うるさい」

「まあいいんじゃない?でも昨日俺伊田芽に会ったよ、伊田芽の家から近いコンビニで

元気そうではあった。なんか明日まで家族が留守らしくて、家でだらだらしてるらしいよ」

この男は行動範囲はどうなってんだろうか。

だが、年仲無休で消息がわからない男のためそこまで驚きはしない。

「あっそ」

俺は興味のないようにその言葉に返した。

「じゃあ俺これからサークルの助っ人頼まれてるから、行くわ。じゃあまた」

そう言いながらゲームを消すと立ち上がり家から吉田は出て行った。

朝から試合というのはなかなか大変そうだ


「・・・しかたない」

俺は携帯をとりだし

狭山の携帯電話を鳴らした。


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