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僕。異常  作者: ささ
22/44

10,10 斉藤春樹の勉強

俺は敗れた

恋に


川井結海さんには彼氏がいるみたいだ

誰かは知らないが同じ大学の人らしい。

本人に聞いたのだから間違いではないだろう。



そしてこのカメラサークルの存在意義がなくなった。


今日は酒を呑もうと思い

狭山を呼びだしてみることにした


狭山は幸せそうだ

いつのまにか、狭山と伊田芽の仲は異常に良くなっていた

狭山本人に聞いても、いまいちはっきりしない回答をしてくるのと笑みのこぼれ具合からだいたいは察しがつく。


あの幸せオーラは気には障るが

一番協力してくれた人物である。


携帯が鳴りだしたので確認をすると

狭山からのメールだ


「あと2時間まってくれごめん

がんばってすぐいき」


どうやら伊田芽と一緒にいるようだ


伊田芽の家は遠いから片道1時間30以上はかかるらしい

あの男もう11時になるというのにまだあっちにいるのか・・

泊まってくればいいんじゃいのか


などとそんな事を思いながら

狭山がくるのを、テレビを見ながらまっていた


「おじゃましまーす」

この明るい声は吉田だ

呼んだ覚えはないが、どうやら嗅ぎ付けてきたようだ


「鍵してないのめずらしいね」

「これから狭山がくるんだ。

お前らわりと仲いいし問題ないだろ」

「可もなければ不可もないくらいだけどな

で酒買ってきたけどさ呑む?」

吉田を見るとビールから焼酎などいろいろな酒を買ってきていた・


「狭山がくるまで冷蔵庫にいれとけ」

「了解」

吉田は酒を冷蔵庫にいれ次第、ソファーに座りくつろぎだした


それから1時間くらいしてから狭山が到着した

「ごめん遅くなった。あ、よう吉田」

「よう、今日はどうだった」

「機嫌は悪かったぽいけど今日も可愛かったよ。そっちは?」

狭山にしては満面の笑みだ

「なかなかエロかったかな」

思い出しながら語る

「それは良かったな。」

呆れながら狭山が答える


その他愛のない会話を聞きながら

俺は冷蔵庫から冷えたビールを3本もって机の上におく


「じゃあ斉藤の残念会にかんぱーい」

嬉しそうに吉田は音戸をとった。


「でもさ、よかったん斉藤は?

彼氏がいても俺みたいにいけるかもよ」


「うるさい、お前はちゃんと付き合ってから言え」

「・・まだ彼氏いたらと思うと怖くて言えない」

この男にしては珍しく落ち込んだ。

どうやら軽くトラウマになっているみたいだ

「第一幸せそうな川井さんに迷惑はかけられないだろ。」

「告白する勇気もないしな」

にやにやしながら吉田が野次をとばす


「サークルでけっこうみんなで会ったりもしたけど、なんか川井さんと話したりはすることはできたの?」

川井さんとのことを少しふりかえってみると

「・・・唯一まともに喋れた話題がお前の話題かな」

「なんで?」

狭山は少し驚きながら聞いてきた

「お前と伊田芽さんのこと。

俺今も伊田芽さんのこと嫌いじゃん。

それでさ、なんでそんなに狭山と伊田芽が仲よさそうにするのが気に食わないのかって。

やけにそれだけ詳しく聞かれたな。

それくらいかな、・・なんだかなー」

「安達の件でか」

吉田がぽつりとしゃべった

「伊田芽は悪いやつじゃないよ。少し勘違いされやすいだけ」

狭山が珍しく反論をしてきた

「でもさ、お前も騙されてるかもしれないぜ

最初の頃はそうだったわけじゃん。今だって確証はない。

いくらお揃いのストラップとかもってても、絶対安心はないわけだ」

吉田は意地悪く狭山に話す

そんな狭山は少しだけ間を起き反論にでる

「そんなもの誰だってそうだろ絶対なんてない。俺は信じるよ」

お酒もはいっていることもあり、少しクサいセリフがはいってきた

狭山はすでにビールを飲み終え焼酎をわって飲み始めていた。


「でもさ、覚えておけよ。

信じすぎるのもよくないからな。

適度な距離感ってのも大事だ。

入れ込みすぎるとろくなことはない

まあ、なんか会ったら連絡してくれよ」

この男がやけに真剣だ珍しい。

明日は嵐であろうか。


狭山は少しいむっとしながら「あいよ」という小さな声をだし。コップの焼酎をのみほした。


少し空気が重くなってしまったので俺は少し話題を変えることにした

「俺はこれからどうすればいいかな」

そうすると二人は息があいながら

こう言った

「次の恋へいく」

その通りだ。


忘れよう。俺たちの年代なんてリサイクルみたいに

誰かを好きになって

付き合って別れて。

また別の誰かを好きになる

そんなサイクルだ。


でもしばらくは、本業の勉学に勤しむことにしよう


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