10,8 狭山蒼生の反応
「あんまり調子に乗ってるとぶっ殺すぞ」
彼は僕に向かって睨みながらそう言い放ち、教室へと戻っていった。
身長が小さくても威圧というものはできるようだ。
・・他人から目の前で、こんなに殺意を向けられて言われたのは初めての経験である。
これでよりいっそう気まずい関係になったな
彼と僕の関係は元々良いものではなかったのだが
今ので決定的であろう。
僕は少し頭をかき、教室へ戻ることにした。
僕の座る席に何人かの男性が集まっている
その中には彼もいた
少し考え僕もその集団の中に混じり席についた。
毎週この席に座っている人物がいきなり席を変えるなど不可解すぎる。
向かい側に座っていた伊田芽麻友は僕を見て笑顔を向けてくれたので
僕も手を振り返すことにした。
このために死ぬのも悪くはないかな・・
そんな事を考えながら僕は本日の授業の教科書を開いた
「・・斉藤様、宿題というのは今回あったかな?」
隣にいる小太りの男は呆れながら答える
「あったよ。プリントもらっただろ?」
「・・ちょっとそのプリント見せてくれないでしょうか?」
「はいよ、今回量が多いからすぐには無理だと思うが」
「大丈夫、授業中にがんばる」
僕は急いで宿題にとりかかる。
そうだ今日は彼女とパスタでも食べに行こう




