ある日の日常
「ようさやぼう」
ニコニコとした明るい声が今日も聞こえてきた。
「よう、どうした」
暗くだるそうな声が響く
「ん?いやべつに」
「そうか」
「冷たいな」
少し睨んでいる
僕の身長は175㎝彼女は155㎝
そのため彼女の睨みは僕にとっては上目使いのため威圧感がまったくない
「いつもこんなもんだろ」
「そうだね、それでさ聞いて聞いて今日ねお父さんが帰ってくるんだよ、しばらくこっちにいるみたいなんだ。
昨それで日お母さんと一緒にケーキ作ったんだ。だから君にもあげるね、いつもありがとうついでに」
スポンジケーキのかけらをくれた。どうやら今日生クリームをぬるのであろう
「おおありがと、俺ねチーズケーキが好き
あと杏仁豆腐とか」
これは無意識にでてしまった。
「チーズケーキじゃなくて悪かったね」
少しすねてしまった
もらったスポンジケーキを食べてみると。
・・これはスポンジケーキだ
正直感想が言いづらい
「うん普通にスポンジケーキでおいしい
さすが伊田芽さん」
「苗字で呼ぶな」
「はい麻友さん」
「ところでお前彼氏できたんだって?」
僕は笑ってみた
「いないよー、君はどうなん?」
彼女も笑っていた。
こんなたわいのないやりとりを毎日毎日していた。
彼女は笑顔だった。僕も彼女といるときはよく笑った。
少しずつ少しずつ、僕らはずれてきていたのだろう
このときがもしかしたら一番幸せだったのかもしれない。




