別世界
プロローグ?
そんなものないの。
面白くなかったらごめんね!
見てくれる人がいればいいな。
「いってきまーす」
俺は、母さんにそう告げて
扉を開けて外にでた。
今日は雲がでてないほど
晴れている。
今日は平日の5:50だ。
学生の俺たちは
学校へと向かわなければ
ならない。
なぜかって?
今日は特別の日だからだ。
5月13日。
俺達三年生は、修学旅行に旅立とうとしている。
もちろん。中学生だ。
皆が集まるのは、6:30
急ぐ必要がない時間だ。
6:15。俺は無事学校着くことができた。
「よう雄哉。珍しいな。
俺より早いなんて。」
「いや、いつも早いだろっ!」
そう。俺の名前は
氷室雄哉。で、今話している
こいつが拓馬。安城拓馬だ。
俺達が、たわいもない世間話を
していると、あっという間に
時間が立ち、約束の時間。
6:30になった。
教師や、生徒会長などが
色々退屈な話をし、俺たちは
やっとバスに乗ることができた。
乗ったバスは、校門を抜けて
駅に向かおうとしていた。
「あつっーー。夏とかやめようぜーー。」
俺は今日の気温、32°に負けていた。
「そう言うなよ。暑いのは
皆同じだろ?」
安城は、そう言って苦笑した。
「いや、俺は人一倍、暑さを
感じるんだよ?」
「馬鹿か、お前は…。」
「正常だぜ?(どやぁ)」
「ドヤ顔すんな。
つかする意味が分からん。」
いやあ、マジで暑いなー。
あっついあっち。
「なあ、雄哉」
「何?」
「お前にこれを渡しておく。」
渡されたのは、刀や竹刀を入れる
布状の竹刀袋だ。
「は?」
「使えるようになったら使え。それまでは
リュックの中にでも入れとけ。」
「は?」
「分かったな?」
「いや。は?」
「お、おい。
そんな変な目で見るな。」
「腐ってやがるぞ。
こいつ、そんな奴だとは
思ってなかったっ!!」
「一応、持っておいてくれ。」
渡された竹刀袋は、青色で
端に幻刀と記されていた。
なにも入ってないけどな。
俺は、渡された竹刀袋を
リュックの中に詰め込んだ。
そんなこんなで駅につき。
そんなこんなで新幹線に乗り。
そんなこんなで大阪についた。
「雄哉ぁ~!」
距離の離れた安城の呼びかけ
に答える。
「何ぃ~?」
「無くすなよ。あれ。」
「あの、おたくソード入れ?」
「勝手に名前つけるなっ!
分かったなっ!!」
「あいさっ!!」
俺と安城は班が違うため
別行動となっている。
しかし、なんだよあいつ。
なんかくそまじめだったなー。
まっ、いっか。
大阪城ってテレビでみるよりは
迫力あるよなー。当たり前か。
そろそろ、昼飯の時間だな。
昼飯をとる場所は自由なため
俺達の班は、○クド○ルドで
ハンバーガーを注文することにした。そのあとは、自由行動。
あー。暇。
もう正直、修学旅行なんて
どうでもいいやぁ。
寝たい。眠い。寝よう。
と、俺はあるベンチに腰をかけて
そのまま深い眠りへと落ちていった。
目が覚めるとそこはベンチの
上ではなく。見渡すかぎし
白い空間のなかだった。
「どこだよ…。ここ。」
ひたすら白が続く。
壁がどこにあるのかすら
分からないくらい白だった。
「ゆ、夢かな?」
でもおかしい。
何かとリアルすぎる。
夢かリアルかは感覚で分かるものだ。
そうだよね?
んー。つねってみるか。
俺が手を頬に近づけると
隣で声がした。
「まだダメ。」
「ギャアアァァァ!!でた~!!
マジか!!夢でお化けはだめだろぅ!?」
「おばけじゃないよ…?」
よくみるとそれは、女性だった。
しかし、見たことがない。
つか、白髪って。
自分の記憶にないものでも
夢ででてくるんだな。不思議だ。
「いきなりお化けとか言われるなんて…。最悪です。」
白髪の女性は、ガッカリした
表情で言葉を俺に向けた。
白髪っていっても歳は若そう。
「それは…。
すみませんでした。」
とりあえず、誤っておく。
「いや、そんなことは
どうでもいいのでした。」
いいのかよ!?
おれの言葉返せ!!
「本題に入ります。
あなたは今日。運命が大きく
変わることでしょう。」
え?いきなりなに?
「は?なんで?」
「それは、あなたが選ばれしものだからです。」
選ばれし者。いやなんで?
「は?なんの?」
は?この婆なにいってんの?
まだ若そうだけど。
「それは…。まだお話できません。それでは…。」
「えっ?はっ?ちょ!」
そう言って一人の女性は
一瞬にして姿をくらまして
しまった。
俺は、再び目が覚めた。
しかし、リアルな夢だったなー。
俺は、ベンチからおりようと
した。しかし、ケツの下に
ベンチなど無かった。
寝ていたのは地面の上だった。
「夢の中の夢?」
でも、ここは。さ
多分。リアルだよね。
しかし、明らかにさっきと
場所が違う。
まず、ここは。街だ。
あの、あれ。城下町。
だって、なんか大阪城のあるところに、なんかあるし。城が。
いや、大阪城も城だけど。
ロープレみたいな。
なんで、あるの。
周りには、たくさんの人が
歩いている。みんな変な格好を
している。
嘘。ここが魔界か?
じゃあ、転送されたのか?
馬鹿な…。そんな訳あるわけない。早く夢から起きなくては。
俺は、再び頬をつねろうとした。
痛いが…。夢から覚めることは
無かった。
「おい、兄ちゃん。
道に迷ってんのか~い?
しても変な格好だなおい。」
男連れの不良らしき人物が
話をかけてきた。
俺にとってはお前らの
ほうが変な格好だよ。
学生の夏服だぞ?なめんな!
とりあえず関わりたく無いので
言葉を丁寧にして返す。
「あ、はい。そのようで。
あの~。ここどこですか?」
俺は、不良グループに尋ねる。
「なに寝ぼけてんだてめぇ。」
男たちは、笑いながら
俺の問いかけに答えた。
「聖堂パラディンって街だぜ?
そんなこともしらないのか?」
「まあ、はい。」
どこだよっ!ふざけんなっ!
「ところで兄ちゃん。金持ってるかい。」
はあ、仕方ないこの場をなんとか
やり過ごそう。
俺は、背におっているリュックの
中から財布を取ろうとしたが
背にはリュックはなかった。
「あ、すいません。お金ないです。」
困ったな。一文無しだと
色々まずくないか?
「兄ちゃん?喧嘩売ってんのか?
金をだせって言ってんだ。」
他の男達はヘラヘラわらっている。
「え。あ!お巡りさん!助けてください!!」
「なに!?察だと?
どこにもいねぇじゃねっ!?
あいつ!ばっくれやがった!!」
フーッ…。
やばいやばい。
俺は、建物の影に隠れて
一息ついていた。
つか、俺ってこんな早かったっけ?まあ、なんでもいい。
この汗。心臓の音。考えること。
間違いない。リアルだ。
まて。よく考えろ。
あの夢にでた。白い女の人が
いっていることが本当ならば
ここは、ま・か・いっ?
まじですか。てか金ないし。
と、とりあえずこの
なんとかっていう街を抜けよう。
俺は、一歩踏み出そうとした。
しかし、踏み止まった。
それは、ポケットの中に
なにか、違和感があるからだ。
ポケットの中になにが入ってるとは
思えないが、違和感がある。
もう一度いう。違和感がある。
俺は、ポケットの中に手を突っ込んだ。
「あれ?なにこれ?」
ポケットの中にはなにやら
布のような感触で、その中には
棒が入っているのかそのような感触がした。俺は、それを勢いよく抜き出した。
「!…。これって!」
それは、拓馬から貰った
竹刀袋だった。いや…。
中にはたぶん、刀が入っている。
しかし、これってリュックにいれてたし、刀なんか入ってなかったよな。
どういうことだろう。
俺は、その竹刀袋を背にかけて
とりあえず、この街をでることにした。
「つぅー。疲れたー。」
それは、門の所には兵士がいて、外に出ることは、許されなかったので
裏門の兵士がいなくなるのを
狙って外にでたからだ。
「とりあえず一つ一つ
謎を解いて行こう。
まずは、ここが何処かだ。
魔界であるのは間違いない。」
外に出ると、真っ先に
エリマキトカゲの体長2mくらい
のが追いかけてきたからだ。
俺は、自分でも驚くくらいの
スピードでにげて、なんとか
巻くことができた。
「それからこの刀!
なんでここにあるんだ!?
安城がこの世界となんらかの
繋がりがあるのか?
そしたらビックリだ!
とりあえずこの刀をどう使うかだよな。なぜか、この竹刀袋から
取り出せないし。
使い道ないし、もう一度取り出してみるか。
しかし、蝶々結びされているところが硬くてほどけない。
しかし俺はあることに気がつい た。
結び目の上に魔法陣らしきものが
記されていることに。
なんで、気がつかなかったんだろう。
俺は、その魔法陣に触れた。
すると魔法陣が輝き光となって浮き上がってきた。そして、いっきに大きさを増して俺は、驚き手を離して
しまった。
「うおっ!!」
すると刀の入った竹刀袋は
宙に浮き、やがて竹刀袋が
徐々に消滅していった。
中身、刀は浮いたままだ。
俺は、その刀を手にとった。
すると耳の中に声が入ってきた。
『あなたはこれから[アスラン]と名乗ってください。それがこの世界での名です。大事にしてくれるとうれしいです。』
ア、アスラン?なんで名前を
変えなきゃいけないの!?
つか、今の声って夢の白髪の女性だよね!?
これでマジで魔界って、確信得られた。だって、リアル過ぎだろ。
おきたら夢でしたってオチなら
いいけど。
とりあえず鞘を抜くか。
俺は、刀を勢いよく抜いた。
すると刀身が輝きだし
その光が俺の身を包み込んだ。
「う、うおっ!
な、なんだよ!これ!」
やばい気が…!
遠くな…て…いく。
俺は、その場でぶっ倒れた。
面白かったですかい?