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転々転生  作者: まつり
転生しました。

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2/20

そしてまた生まれ変わる


「15秒程で…ふふ、死んでしまったので、いっそ生まれ変わって無かったと考えましょう。


元気を出して、次に活かせばいいんです。」


また笑った?

これでも落ち込んでいるんだから笑わないでよ。

喪中ですよ?


「いえ、笑っていませんよ。

さぁ、次の力を選んでください。

同じ力を選ぶことは出来ませんが、構いませんね。


どうせ瞬間移動を選んだとしても、ふふ、宇宙へ旅立つだけですし。

しかしまさか、こんな特殊な生まれ変わりをした人が…はは、秒で爆発四散するなんて…ふふ。」


やっぱり笑った!

結構笑ってた!


そうなんだ、同じ力は選べないんだね。

これは少し慎重になるぞ…。

でもまぁ、次にここに来るのは老衰の後で、こんな変わった生まれ変わりをするのなんて最初で最後だから別に回数制限があろうと関係ないか。


実は瞬間移動と迷っていた能力もあるから、今回はパッと決めてしまおう。


目に映らない程で早く動けるようにして!

誰よりも早く動けたら、それはもう瞬間移動と変わらないでしょ!


「分かりました。

…えー、目にも映らない程、ですね。


ではまた、会いましょう。

幸多からんことを願っていますよ。」


そうしてここに降ろして貰ったのだ。

正直助かったと言わざるを得ない。


神様があまりにも早過ぎる死に同情してくれて、もう一回、別の能力で生き返してくれると言ってくれて本当に良かった。


まさかあんなに簡単に死んでしまうとは。

言われてみれば確かにそうなんだけど、パッと使いこなせると思うじゃん、普通。


二度目ともなると、この硬い木のベンチにも新鮮味が無いなぁ。


今度は噛みしめもせずに、さっと外に出てみた。

相変わらず閑静な所だ。

あれから少し時間は経ったのかな。

どっちでもいいけど、人間関係もないし、この地に思い入れも無いし。


すぐに死んだからね!


あ、いや、少なくとも何年は経っていないようだ。

欠伸をしていた門番さんが、今度は伸びをしているのが見える。


おはよう門番さん。

貴方だけが僕にとってこの世界の人類全てですよ、今の所。


さて、今回も能力を試してから行かないと。

前回みたいに、3次元空間を全て把握しなければならないような複雑な計算はいらないだろうけど、調子を見ておかないと不安で仕方がない。


…よし!


高!速!移!動!


うわぁ、すっごい早い。

すっごく早く、天界へ舞い戻ったぞ!


なんでやねん!

なんで!やねん!


神様もびっくりしてるよ!

また?って顔をしているよ!


ほら、呆けてないで解説して!

なんで僕は死んだのさ。


「…えー、今回の死因は…。

全裸になり、身体が燃えた後に、頭を撃ち抜かれたようですね。」


こっわ…。

何?伝説のスナイパーでもいたの、あそこに。


「スナイパー…?

いえ、居ませんよ、そんなもの。」


分かってるよ、分かってるけど、人はそうそう頭を撃ち抜かれないでしょ。

しかも燃えた?燃える要素なんてあった?

確かに、やる気に満ち溢れてはいたけども。


…ん?全裸?


一番分からない。

全部分からないけど、全裸になったのが一番分からないよ!


「そりゃあ光速で移動したんですから、空気摩擦で服は燃えますし、身体も燃えますよ。」


え?

何それ。

っていうか、高速移動じゃなくって、光速移動だったの?

やり過ぎだって。

僕だって知ってるぞ、人ぐらいの質量を持つ物が光速で移動したら、その反動は凄まじくって惑星が危ないって。


「えぇ、そうなんですよ。

なので、ここで神様考えました。

発動したら、貴方の質量をゼロにしようとね。

ファインプレーです。


なので今回の貴方の力は厳密に言うと、質量がゼロになり、光の速さで移動ができる力、ですかね。」


ファインプレーじゃないよ。

死んでるもの。

僕、死んでしまっているもの。


いや、話はわかったよ、光速を生身で耐えられるわけ無いからね、そりゃあ死ぬさ。

でも謎は一つ残るよね。


頭を撃ち抜かれたって何?


「飛んでたカナブンかなにかにぶつかったようですね。

質量は無いので衝撃波は発生しませんでしたが、ある意味光速の物体が頭に飛んできたような物なので、そりゃあ頭ぐらい貫通しますよ。」


そりゃあね。

向かって行ったのは僕だけども、相対的に見たら変わらないか。


あ、死体は?

大丈夫?転がっているんじゃない?


「そうですね、カナブン君には可哀想な事をしました。」


いや、僕の方。

カナブンも可哀想だけど、全裸で燃えた焼死体なんでしょ?

人が見たらびっくりするよ。

腰抜かすって。


頭も撃ち抜かれて明らかに他殺だけど、迷宮入りは確実だ。


「それについては心配いりません。

光速は重力を超越します。

問題なく射出されましたよ、宇宙へと。」


宇宙。

また宇宙?


だからさぁ、ファンタジーに宇宙を出すな。


あのさ、なんで光の速さにしたの?

普通にめっちゃ速い!あいつ!くらいで良かったんだけど。


「え?目に映らない程って言ったじゃないですか。」


目は、光を感じる器官。

なるほどね、なるほど。

納得いくか!やりすぎなんだよ!


今回の神の力


高速移動


ぼくが目にも映らぬなんて言ったせいで、それをそのまま反映させたもの。

目は光を認識する器官なので光速を超えた。

質量があると惑星がやばいので、神様判断で使った瞬間質量を無くす機能がついている。

でも普通に考えて光速に人間が生身で対応出来るわけない。


危ないって。

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