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四月の正義

作者: 空詩
掲載日:2026/01/03

予約表を眺めながら、私は小さく息を整えた。


「ガチャ」扉が開く音がした。

入ってきたのは就活中らしい男子大学生だった。


「あの…友達に勧められて…」

と彼は照れながら言ってきた。


「お待ちしておりました。座って下さい。」


生年月日を彼に尋ねた。


「なるほど、牡羊座なんですね。

今月は水星が逆行中だから連絡ミスには十分気をつけて下さい。」


「え、連絡ミスですか」


「そうです。メールの誤送信とか日時の間違えとか」


彼は勢いよくスマホを開いた。


「実は明日、大切な最終面接を控えてるんです。」


「そうだったんですね。」

私はタロットカードを広げながら彼の話を聞いていた。


「正義」のカードがでた。

「今まで積み重ねてきたことが、きちんと出ていますよ。真面目に向き合った結果がこのカードに出てきています。」


窓の外では春の桜が綺麗に宙を舞っている。

カードは心と心がつなぐための静かな言葉だ。


「ありがとうございました。」


彼が帰った後、私は投稿をした。

明日のラッキーカラーは黄色と。

すると彼から「最終面接のネクタイ黄色を付けて挑みます!」という熱いメッセージが届いた。


彼はただ、そっと背中を押してくれる人を求めていた。

今夜も静かな風が吹いている。

大丈夫。明日もそっと背中を押すよ。

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