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終焉、そして始まりへ
戦いは終わった。学園には静寂が戻ってきた。
だが、失われた命の重さ、犯された罪、そして未だに残る“核の気配”が、二人の胸を締めつけていた。
校長の研究室跡から発見されたデータによると、ガルナスは“他の世界”への干渉を試みていたという。
「秀星……この戦い、終わってないかもしれない」
「わかってる。だから……俺たちは、ここで終わらない」
煌が笑う。
「らしくないな。少しは熱くなった?」
「お前がうるさいから、うつっただけだ」
二人は、崩れた学園の階段に並んで座る。
彼らの背後で、風が静かに吹いた。