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化け物

作者: このび

最近話題の複数の目がある化け物。

人間には2つの目しか無いはずなのに、その化け物は沢山の目を持っているらしい。

化け物はどこにでもいて、いつでも出会う可能性があると噂されている。

沢山の目があるなど、普通の人間ではありえない。

きっと寒気がするほど気持ちが悪いのだろう。

まあ、私はこの世の中に化け物や幽霊などの非科学的な物は存在しないと考えている。

この前そのことを友人に話すと、彼はなぜか愛想笑いを浮かべて去っていった。

彼はもしかするとスピリチュアル的な何かを信じているのだろう。

蝶を見かけることが多いと幸運が寄ってくるとか、心霊スポットには本当に死者の魂が浮遊しているなど、考える必要もないほどに馬鹿げている。

もしかすると未だに花占いなどやっていたりするのだろうか。

花占いは法則が決まっている。

そのため、求めている結果に対して、その結果になる花を選べばよいのだ。

好きで終わらせるにはマリーゴールドやマーガレットなど奇数の花びらを使えばよい。

それに偶数の枚数であっても、「嫌い」から始めれば良いのだ。

子供の頃にそれを知って、女友達に教えてあげたとき、彼女はどこか苦笑いをしていた。

人と言う物は、自分が知らないことを教えられると、そのことについて知らなかった無知な自分を恥じるのと同時に、相手が威張っていると感じて嫌な気持ちになるのだろう。

本当に惨めな生き物である。

先日、朝ごはんに何を食べるか、という話を友人内で話し合った。

私だけ白米で他はパンという結果になった。

手軽に食べられるからという意見が多かったが、朝にパンだけなどありえない。

しっかりと朝食を摂ること、それが一日の良いスタートであるはずなのに、朝は時間が無いからと言って、トーストだけで済ませられるパンを選ぶそうだ。考えられない。

それを伝えてあげると彼らはそそくさと仕事に戻っていった。

それにしても、最近異常なまでに化け物の話を耳にする。

醜い生き物は人気なのに、こんなに立派な私の周りには誰もいない。

人は本当に愚かな生き物である。

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