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5.報告

お久しぶりの投稿です。


今日は、後半にオニキス家当主であるロアのお父さん

ゲカーンド目線があるよ。

属性魔法闇が使えるようになってから数日、それなりにできるようになったので俺は父上に報告をしにいった。


「まさか、もう闇魔法が使えるようになったのか!」


「はい、できるようになりました」


証明するため俺は手の上に黒の球体を作った。

父上はかなり驚いていたがすぐに立て直しこう尋ねてきた。


「精神系ではなく物理系か?」


「いえ、精神系も使えますよ」


俺は父上の肩に闇でトントンをした感触を与えた。

父上は振り向き後ろには誰もいないことを確認して、前に向き直った。その顔はとても驚きに満ちた顔をしていて、その後すぐ上を向き数十秒たって、


「ロア、一旦魔法の練習に目処がついたら、武術をそろそろ始めてみないか?」


いきなりの事でつい頭をかしげた。


「別に魔法の練習をするなというわけでわない。我がオニキス家に代々伝わる家訓のようなものだ。」


父上がゆうことには我が家では幼い頃からいろいろなことをさせ、そこの中から興味があるもの、才能があるもの伸ばさせるらしい。


「貴族として武術は出来ていて損はないだろう。それに今は平和になったが私が大人になったばかりの頃はいろいろあって物騒だった。自分の身を守る意味でも、何か大切なものも守りたいときのためにもやってみないか?」



「……………やります」



「以外に早い返答だな。まだしばらくは魔法の練習に集中したいかと思っていたのだか?」


元々いつかは武術を始めたいと思っていたのだ。魔法は既に基礎が出来ているので焦るほどでない。さらに魔力コントロールの練習もどこでもできる。つまり何も問題はないのだ。


「いつかはやりたいと思っていましたので」


「そうか、なら明後日の朝から始めよう!」


こうして無事報告が終わった。










ロアが部屋を去ったあとゲカーンドはティーチズを呼んだ。ティーチズが部屋に入ってくると


「ロアの今の実力がどれほどなんだ、ティーチズ?」


ロアに魔法を教えている家庭教師に尋ねた。

ティーチズはため口で


「さすが君の子だね。今の年齢ではありえないほどできているよ」


「それは分かっている。あくまで魔法使いとしての実力は?」


ティーチズは手に顎を添えて少し考えて


「そこらへんの兵士ぐらいなら10人でも余裕で倒せるんじゃないかな?多分中級に踏み込んだぐらいだろうから」


「そうか…………」


我がオニキス家では3代に1回ぐらいの確率で適正を持ちある程度は使えている。しかしある程度使えるようになる頃には、だいたい20歳を越えている。さらに、精神系か物理系で分かれている。それなのにロアはもうある程度使え、精神系も物理系も使えている。両系統も使えたのはオニキス家初代当主だけとされていた。


「その上魔力も多いし、もしかしたら魔力特性が発現するかもね。それがなくても、もしかしたら属性九魔帝にいつかなれちゃうかもね」


「……そうかもな」


ロアは天賦の才能がありながらも努力家だ。あり得なくはない。

(早めに婚約者を作らせるべきか?)

このままいけばロアは15歳で学園に行く頃にはかなり実力者になるだろう。そしたら多くの女子が群がってくるだろう。実力もあり、顔もよく、家は公爵家、絶対にもてるだろう。愛妻家としては愛する人を見つけてほしいとは思うが、中々見つからないだろうし、家の釣り合いもある。


(前向きに検討しつつ、いつか聞いてみるか)


 ロアが自分で見つけるか、私が候補を見つけるか。

 実力者は孤独になりやすい。かつての私がそうであったように。今の妻がいたからこそ、私は学園で良い友に恵まれた。ロアには殿下達がいるがまだ心から信頼しているという訳ではないだろう。


「もう帰っていい?」


おっと、すっかり忘れていた。


「あぁ。帰っていいぞ、すまなかった急に」


「いいってことよ。助け合いだろ。」


そうして、ティーチズは部屋を出た。

(先のことを考え過ぎてもしょうがないな)

今度、妻のアリダリテに相談してみるか。

面白かったらブックマーク追加といいね等をよろしくお願いします。




ティーチズ

・ロアの魔法の家庭教師

・ゲカーンドとは友である

・上級レベルに値する実力者

・属性魔法は雷

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