4人の旅
旅の途中での幸太郎と広道の話。
「さあ行こう!」
リコルーが言うとハナルが「おー」っと言いながら拳をつきあげた。
幸太郎と広道は渋々ついて行くことにした。
リコルーとハナルは歌を歌いながら弾むように歩いている。
幸太郎と広道は呆れていた。
「広道くんって何歳なの?」
「中2だよ。幸太郎は?」
「僕も中2。同い年だったんだ」
2人共嬉しそうに笑っている。
「広道くんは運動部なの?」
「いいえ、帰宅部だよ」
幸太郎の思っていた答えと違っていた。
「え、そんなにがたいがいいのに?」
「がたいがいいだけ。見掛け倒しさ。強くないよ」
幸太郎は少し羨ましいと思った。
「僕、ひきこもりで不登校のゲーム好き」
広道は少し笑いながら、悲しそうにいった。
すると、幸太郎は目を輝かせた。
「僕もだよ」
「え」
「僕も、ひきこもりで不登校のゲーム好き」
「本当に」
広道も、幸太郎も同じような人に出会えて興奮していた」
2人共目を合わせて、目を輝かせた。笑顔でリコルーたちに向かって走り出した。
「遅いよー早くー」
また4人で歩き始めたが、広道と幸太郎は少し後ろで歩いた。
「なあ、あいつらに初めてあった時、何思った?」
今度は広道が話しかけた。
「やっぱり、ゲームキャラってすごいなって思ったよ。理想が詰まってた」
「だよな。夢があると思った」
幸太郎は誰かと話していることが嬉しかった。
「広道くんはどっち派?胸とお尻」
「究極だな。でも僕は胸が好きだなぁ」
「だよねー」
2人共、リコルーとハナルを見た。
幸太郎はすごいなっと思った。
「ゲームキャラって、夢や理想が詰まってるよね」
「そうだな」
その後もそんな話をしていた。