7つの世界へ
自分のいた世界を飛び出し、7つの世界を見た、幸太郎はどうするのか…
「いっいや、そんなこと頼まれても…何をすればいいのかわからないし」
「とにかく、ついて来て」
幸太郎の腕を引っ張るリコルー。
「ちょっと、待ってよ。世界を救ってて、この世界で何が起きているっていうんだよ!」
幸太郎はいつも開けないカーテンを開けて、
「うっ、ほら、いつも通り平和じゃないか」
幸太郎は久しぶりに見る太陽の光に少し目がくらみながら、リコルーに窓の外を見せた。
「まだ、この世界侵食されていないからね」
リコルーは悲しそうに語り始めた。
「幸太郎がいるこの世界はね、守られた世界『プロテクスト』と呼ばれていて、他の世界との交流しない。だから、この世界にはバッドラーも来ていない」
「バッドラーって?」
「バッドラーは世界を侵食させている。いや、しているといった方がいいかな?」
「で、具体的に何をしてるんだ?」
幸太郎の話など聞かずに、リコルーは自分の体を見て…
「もう説明している時間はないみたい」
「え、でも」
「とにかく、来て。詳しいことは、行ってから説明するよ」
リコルーはそう言うと、幸太郎の腕を強引に引っ張り、パソコンの中に飛び込んだ。
「わぁーーーーーー」
「幸太郎。幸太郎」
気を失っていた幸太郎は、リコルーの呼ぶ声で目が覚めた。
「ん?ここは?」
「すべての終着点『ラストワールド』。世界を繋げ、守る。そんな場所」
「あの7つの球体は?」
そこには、7つの鮮やかな球体が浮かんでいた。
「あれら、1つ1つが世界なんだ。それと、世界と世界を繋げているのが、繋げる道『インターロード』」
リコルーは少しためてから、
「これらを『7つの世界』っていうの」