森のガールズトーク
□お待たせしました!
今話は領地日常編になります。
初冬の朝焼けが、森を薄紫に染め照らす一刻。
鳥たちのさえずりと淡色の日差しを一身に浴び、爽やかに目を覚ます。
私は今、リアムからの「約束のしるし」をいざ開封しようと……えんじ色のリボンで結ばれた、シックな小袋に指をかけていた。
昨晩はそれどころではなかった。
ようやく意識が此岸に帰って来た父様を、必死に愛嬌を振りまきながら、寝室に連れて行くだけでどっと疲れてしまった。
母様の励ましなどで急に覚醒してしまった父が、何かの間違いで、ちょうど開封している最中の部屋にやって来られても困る。
衰弱した父に対し、死の材料をみすみす投下したくはなかった。
今日の両親には側近の5人と共に、建設中の「例の施設」を視察に行く予定が入っている。
お客様側にとって欠かせない拠点になるだけでなく、これからの領地の発展……特に若い働き手を確保してゆくためにも必要になってくる、目玉施設。
現時点でバートを責任者に据えており、完成後はそのまま施設長を担ってもらう計画を立てている。
まだ本決定ではないが、きっと快く引き受けてくれることだろう。
前々から決まっていた、領地運営の重要業務である。
よって、私の様子を見に来ている暇はない。
もはや何が入っていようと、気兼ねすることなく開けられるわけだ。
随分と軽いから、小洒落たメッセージカードか何かだろうか?
お菓子だったらもう少し質量がありそうなものだし。
なんだかんだ言って、リアムの言い付けをしっかり守ったことになる。
ようやく開けられる。
さて、袋の中身はなんだろな?
果たして、入っていたのは。
「…………指輪?」
―――――――――――――――――――――――――
自室に備え付けのバスルームで身支度を整えた後、朝食の用意をしようと階下の食堂へ向かった。
「おはよう、みんな!」
「おはようございます! お嬢様!」
すると我が家の若き女性使用人たち6人が、食堂から厨房内部にかけて勢揃いしていたため、朝の挨拶を交わす。
同じタイミングで声を出したはずなのに、皆バラバラなのはご愛嬌だ。
「おはよぉございま〜す、お嬢さまぁ」と聞こえた声はリリア。
「おっはようございまーっす! お嬢様!」と元気あふれる挨拶だったのはメリーだろう。
全員が朝から一堂に会しているのは、久しぶりに見た気がする。
そう言えば今日のシフトを確認していなかったが、彼女たちそれぞれがホテル勤務の方ではなく屋敷勤務、あるいはオフに割り当てられている日だったのだろう。
朝食はすでに終えていたらしく、椅子に腰掛けて駄弁っていたり、洗い物をしていたりと……皆思い思いに過ごしていた。
……おそらく今洗い物をしているユノーとパンジーは、何らかの死闘に打ち勝った勝者だろう。敗者ではなく、勝者。
この屋敷において、雑務全般は暇を潰すための格好の手段だからなあ…………。
最も幼い私ですら、着替えから身支度まで自分でやってしまう。
主人一家の目を盗んで、こうして仕事を見つけ出すしかないのだ。
別に悪いことはしていないはずなのだが、なんだか申し訳ない思いである。
自分一人で適当につまめるものを作るつもりでいたのだけれど……皆はもう問答無用で、私の朝食の用意に取り掛かってくれていた。
作ってくれたのは、フランボワーズジュースとチーズトマトレタスのホットサンド。
領地全体の収益が安定しているので、食材も新鮮なものを手に入れられる。
腕をふるってくれた彼女たちの手料理は、ほっぺたが落ちるくらいに美味しかった。
結果的に調理の手間が省けて幸運だった。
それに誰もいなかった場合でも、この後私は屋敷を探索して回るつもりでいた。
――――なぜならこれを、誰かに自慢したいと思ってしまったから……!
リアムが今回の「約束のしるし」にくれた指輪。
なぜか私の左手の小指にぴったりはまった、綺麗で可愛らしいデザイン。
一目で見惚れてしまった、すでに私の中でお気に入りの一品。毎日でも付けたいと思うほど。
こんな素敵なものを、私のために用意してくれたという事実もとても嬉しくて。
どうしても気持ちを共有したかった。他の誰かにも見てほしかったのだ。
何がそんなに楽しいのか、私の食事風景をニコニコしながら見つめている彼女たち6人。
食事中に切り出すのも行儀が悪い気がしたし、何より作ってくれた皆に失礼かもしれないと思い、ひとまず食事に専念し、舌鼓を打っていた。
食べ終わり食器を片付けようと立ち上がった瞬間、今の今まで私の手中にあったはずの食器は、音速で流し場へと姿を消すジニーの手に奪われていた。
「…………仕事という餌に飢えた獣か!」
そんな降って湧いた獲物みたいに……!
それほど仕事がないのか、この屋敷は! もう!
そんなはず…………いや、あるな。そんなはずあった。
私達が悪かった。
よくよく考え直してみれば、ジニーの行動も当然かと思われた。
お皿一枚洗うだけで……あれほど幸せそうな顔をしている彼女を見たら、もう何も言えなくなってしまう。
食器を手に持つ状態のまま、物質だけを奪われた私の手は、ただ呆然と空中で静止していた。
「あれ? お嬢様、その指輪いかがなさったんですか?
……わあ、かわいーい! 花びらの飾りが付いてる!」
そんな私の指に輝くものを発見したのは、洗い物を終え、食堂側に戻って来ていたパンジーだった。
彼女の声に続いて、他の皆も観察しに集まって来る。
思いがけず、さりげなく見せびらかすことに成功してしまった。
挙げ句可愛いとまで言ってもらえ、得意満面である。
ここぞとばかりに左手を突き出す。
鏡で見れば今の私は、大層ドヤ顔をしていることだろう。
「ふふふ、いいでしょ! リアムからもらったのよ!」
――――その言葉を聞いた直後。
つい先程まで「可愛いですね」「あたしにも見せてください」と華やいでいた場の空気が、一瞬で硬直した。
「え…………?」という呟き、「旦那様が死んじゃう……」というどよめきすら聞こえてくる。
「え?」はこちらの方だ。
途端に緊張感が漂い始めた空気に、独りついていけていない私。
(どうして今父様の生死が憂慮されてるの……?)
「お嬢様。どうしてそちらを左手の小指にはめていらっしゃるんですか……?」
何やら意を決した様子の、ユノーの問いかけ。
理由も何も、「ちょうど良いサイズだったから」としか言いようがない。
「他の指にもはめてみたんだけど、サイズが合わなくて。右手の小指でも少し小さかったの。左手にはちょうどはまったのよ!
まるで私の指に合わせて造られたみたいじゃない?」
「…………ピンキーリング……」
珍しく発言したケイトの声が重く響き渡り、一室は水を打ったような静けさに包まれた。
それを受けて、彼女たち6人のざわめきは勢いを強めていく。
「リアムく……リアム殿下、やるわね…………」
「”まるで”も何もあったもんじゃないよね」
「手を握ったりして遊んでるように見せかけて、測ったんだね……。左手の小指だけを」
「薬指じゃなくて、小指っていうのがよーくわかってますね! しかも左の!」
「……有望株」
「そしてまんまと大成功、かぁ……お嬢様、無防備の化身だから〜…………」
全く何も聞こえないほど小声で囁かれた、ジニーとパンジーの発言。しみじみとした声色でユノーが続く。
メリーは私にも聞こえそうなくらいハキハキと声を出そうとして、途中で皆から口を押さえられていた。
ケイトは何かを呟いたのが口の動きで読み取れたが、皆に同調したものかはわからなかった。
ただ、最後のリリアの声だけは聞こえたぞ!
誰が無防備の化身だ! 多少なりとも警戒心はあるわ!
前世からこと悪口に関しては地獄耳なんだからな!
「な、なんなの……。どうしたって言うのよ…………」
呟く声は冬風の音にかき消された。
と言うか、何をもって警戒心ゼロと言われているの……?
この指輪を巡って、どうしてそうも騒然としているのかわからない。
ただ少し自慢したかっただけだというのに。
ついさっき「可愛い」と言ってもらえて、私はもう十分満足していたというのに……。
私だけを蚊帳の外に、議論が加速してゆく最中。
「お嬢様、もう一度よく見せていただいてよろしいです?」
年長の三人が声をかけてきた。
……どうやら魅力に気が付いたようね!
単純に思考した私は、機嫌良く左手を差し出してみせた。
この指輪。
リアムがたびたび私をそう喩えてくれる、紅薔薇のデザインだ。
この間私が押し花にして贈った、領地の赤い薔薇が素材飾りになっている。
一枚一枚の花びらをレジンのようなものでコーティングし、それを立体に重ね合わせて。
平面だったはずの押し花は、永遠に枯れない一輪の薔薇となって再び咲き誇り、鮮やかに小指を彩ってくれていた。
リング部分は、山葵色に塗られた優しい手触りの木製。
それは飾り部分と相まって……私の指で花を咲かせる、森の野薔薇そのものだった。
「見れば見るほど素敵でしょう? 綺麗だし可愛いし……これからずっと付けていようと思ってるの」
「それはいけません、お嬢様! とってもとっても素敵なプレゼントなんですけど。旦那様を始め……うちの男性使用人たちも、あの妻子大好き5人組さんたちも、全員死んじゃいますから!」
「憤死、あるいは喀血死ですね……」
「し……死は確定事項なの……?」
何気なく発した感想すらも、メリーに即座に却下されてしまう。
ユノーでさえそれを肯定する始末だ。
理由は皆目見当もつかないけれど、私がこの指輪を付け続けることは、どうやら周囲の死を招く行為らしかった。
しかし、なぜジェームスたち5人までもが…………?
近頃、どう考えても私を実の娘だと見なし始めている彼らは、少々鬱陶しいほどの子煩悩ぶりを発揮してくる。
私も父親同然に甘えてしまってはいるが、そのことに何か関連があるのだろうか……。
「て言うか、これ本物の薔薇の花びらですよね?
……今の時期、王都に薔薇なんか咲いてたかなぁ…………?」
そう疑問を呈したのはパンジーだった。
「ああ、この間リアムに贈ったのよ。ほら、まだ領地には遅咲きの薔薇が残ってるじゃない?」
「ば……薔薇贈ったんですか!?」
「赤い薔薇を…………!?」
「え? ええ……。リアムはよく手紙の中で、私を赤い薔薇に喩えてくれるの。前にもらった手紙には、『私がそばにいるみたいに思ってたのに、王宮の薔薇が枯れちゃって残念』って書いてあったのよ。ふふ、可愛いでしょ?
だから贈ってあげなきゃって思って…………」
そこまで言ったのちに気付く。
頭上をふと見上げた時。もはや彼女たちは、途中から私の言葉を聞いてはいなかった。
ある者は片手を顔に押し付けながら天を仰ぎ、またある者は肩をすくめて呆れを表現していた。
……その場の誰しもが、普段無表情のケイトまでもが。
一様に「あちゃー……」といった表情を湛えて…………。
「ほら……純度120%で育てるからこういうことになる…………」
「可愛いんだけど、光景を想像するだけで二人ともめっちゃ可愛いけど……!」
何やら嘆いていることは伝わる。
しかし、肝心の声が聞こえて来ない。
つい昨日もこんなことがあった気がする。
リアムに棘が刺さってしまう可能性を懸念しているのかと思い至り、
「あ、心配いらないわよ! 棘をあらかじめ抜き取ってから、細心の注意を払って押し花にしたの。念のため使用人の方に取ってもらうようにも書いておいたから、大丈夫よ!」
と付け加えたのだが、その声は届いていないようである。
違うのか。他に何を心配する要素があるんだろう……?
「…………でもさぁ、せっかくのプレゼントなわけだし〜……。お嬢様もこんなに気に入っていらっしゃるのに、付けるなって言うのもひどい話じゃないー?」
「確かにそうだよね。……とは言え、なんとか現世に帰って来られた旦那様に、残酷な現実を直視させてしまうのも…………」
私を除いた謎の審議は、なおも続いているようだった。
彼女たちのこんなにも真剣な面持ちを見たのは、「小麦粉・倉庫粉塵爆発事件」が起こったあと開催され、紛糾し混沌を極めた、第1回王都商店会の経営会議以来のことだ。
リリアの何らかの意見に対し、ユノーが何らかの同意を示す。
おそらく、しばらく膠着状態に陥っていた空気の中、考え込んでいた様子のジニーが突如として叫んだ。
「……そうだ! これはあたしとお兄ちゃんからのお土産だってことにすれば良くない!? それと紐か何かを付けてさ、指輪っていう形はそのままに、ブレスレットかペンダントか……別のアクセに改造しちゃえば良いんじゃん!」
たちまち、全員から「それだ!」と賛同の声が上がり始める。
隠す気のない大声だったため、私にも聞こえはしたものの、その指し示すところは相変わらず不明である。
ただ他の皆の晴れ晴れとした顔を見る限り、それは一筋の光明とも言うべき妙案であったらしい。
「あたし、なんか良い感じの紐見つけてきます!」
と一番歳若いメリーが、その場を瞬時に駆け出していく。
向かった先は、商会時代の在庫を保管してあるパントリーの方角だ。
領地に引っ越して来る際、一気に処分してしまうことも検討したものの、こうして時折活用する機会がある。
どうやらあの時処分しなくて大正解だったようだ。
「良い方法〜! リアムく……リアム殿下のお気持ちも無駄にしなくて済むし、お嬢様もいつでも付けていられるし。アクセ好きのバーンズ兄妹のお土産ってことなら自然だしねぇ」
「そうと決まれば、あの三バカにも周知しとかなきゃね!
特にジルには口裏合わせてもらわないといけないから、特に念押しして…………」
両手を合わせ、愛らしく感嘆するリリア。
パンジーは彼女の発言に強く頷き、作戦立てを開始している。
何がなんだかよくわからないけれど、この指輪は「ジルとジニーからの王都土産」かつ、「他のアクセサリーに改造される」ということに決定したらしかった。
おそらくそうすれば付けることが許されるうえ、父様たちに何らかのダメージを負わせずに済むようである。
ところがジニーが、それに喰ってかかった。
「ちょっと!! もしかして三バカってお兄ちゃんも含まれてるわけ!? 有り得ないんだけど! お兄ちゃんは世界で一番カッコいいんだからね!
どうせ呼ぶんならスーパークレバージル&二バカにしてよ!!」
「黙って…………ブラコン…………」
「いや、語呂悪っ……。余計バカっぽい」
私以外の全員の意見が一致していたようなのに、何の異論を挟む余地があるのかと思ったけれど。
……異論ではなかった。ただのジニーの通常運転だった。
すかさずケイトとパンジーから、辛辣かつ、しかしこの上なく的確なツッコミが入る。
うちの使用人たちが皆頭の回転が良いことは、誰の目にもわかりきったこと。それから、見目麗しいのも紛れもない事実。
だがそれを上回り「三バカ」と呼ばれるのもまた、所以ありきなのである…………。
そうこうしている間に、紐を手にしたメリーが意気揚々と駆け戻って来た。
結構長さのある紐だ。
漏れ聞こえた会話から察するに、今から彼女たちはこの指輪を紐に通し、別個のアクセサリーに加工するのだろう。
「お嬢様、指輪を私達に渡していただいてもよろしいですか?」
と、皆が揃って問いかけてきた。
特に反論する理由はない。信頼する皆が言うからには、そうすることが正解なのだろうと思われた。
小指から外して、戸惑いなく頭上に差し出す。
一番手先の器用なユノーが受け取ると、それはみるみるうちに作り変えられてゆく。
榛摺色の紐。それはまるで、野薔薇が根を張る森の木々の色のよう。
リアムから贈られた小ぶりな指輪は、胸元で美しい花を咲かせて揺れる、素敵なペンダントに変身したのだった。
「可愛い……!」
想像していた以上にお洒落で可愛らしい。
素直にはしゃぐ私を見て、皆の顔は綻んでいた。
……その後。一瞬にして打って変わって。
クレーム対応マニュアルの如し事細かな注意を口々に受け、長時間にわたり辟易し続けることになるとは、全く思いもよらなかった。
曰く、両親やその側近たちには、「ジルとジニーが王都観光の折に買ってきたお土産」であると言い張ってほしいこと。
普段はペンダントとして身に付けていてほしいこと。
指輪として付けたい場合は、必ず人目につかない場所で。できれば自室内でのみ着用すること…………。
「もうわかったわよ……!」と懸命に主張しても、なかなか忠言は終わる気配を見せない。
結局最後まで「なぜ小指に指輪として付けてはいけないのか」という根本的な問題は解決しなかったのであるが、もはやそれを問う元気は、……私には残されていなかった。
まあ……こうしてペンダントになっていれば、リアムからの大切な贈り物を、皆と遊ぶ時にうっかり傷付けてしまう心配もない。
少しの疑問こそあれ、別段気にすることではないかもしれなかった。
私の再三の返答を聞いて、やがてようやく安堵と思しき息を吐いた使用人の皆。
後から聞いたところ……取り留めのない話はこの後もまだ続いていたらしいのだが、この時の私がそれに気付くことはなかった。
「……リアムくん、年齢にロマンチックが比例してないよねぇ」
「完全にそれ。それにマメだよね。お嬢様としょっちゅうお手紙交換してることは知ってたけどさ、毎回贈り物の意味も考えて選んでるみたいだし」
「…………身も心も王子」
「あはは。もしかしたらヴァーノンでは、エレーネよりも贈り物の文化が盛んなんじゃないかな?」
「あー! そうかもしれないですねっ! なんかこなれてるし!」
「しっかし……旦那様がいらっしゃらない時に、アレを見せてくださったのはセーフ中のセーフだったわね……。水際で惨劇を食い止められてホント良かった…………」
――――――――――――――――――
――――思い直してから、一刻ほどが過ぎて。
玄関のドアノッカーが鳴らされる。
「お嬢様ぁ! 遊びましょーっ!」
来客は、私が待ち焦がれていた者たちで間違いなかった。
朝ぼらけの森に木霊する、6人の子供たちの声。
「いらっしゃい。さあ、皆上がって!」
食堂から声を張り上げたが、聞こえているかどうかわからない。
直接出迎えた方がきっと早い。日頃全く使わない脚を懸命に振り上げ、屋敷の玄関まで走った。
私の側近たちが、今日もやって来てくれたようだ。
風圧にペンダントが揺れる。
淡い冬の朝光。紅く燃ゆる木の葉に反射して……胸元の薔薇が、ひとたび鮮やかにきらめいた。
――――――――――――
赤い薔薇の花言葉は、『真実の愛』。
そして、左手の小指にはめる指輪の意味は。
……『叶えたい恋の約束』。
■ルシアにも専属の側近ができた模様です。
□当面は王宮編をメインに据え、領地編を閑話とした、乙女ゲーム原作掘り下げ回が多く続きます。




