冒険者ギルド
俺は今、冒険者ギルドの前にいる。
冒険者ギルドとは魔物を狩ってその素材を換金する場所だ。
中に入ると酒の匂いが漂っている。
俺は気にせず受付までいく。
6000年前にも冒険者ギルドはあった。
「おい、ここはお前みたいなガキが来る場所じゃねぇよ」
大男が立ち塞がる。
背中には大剣を背負っているのでどうやら戦士のようだ。
しかし今の俺は一刻も早く金が欲しかった。
それがこの男の運命を変えた。
重力魔法:グラビティ
ズゥゥン
バキ!!
大男が膝をつき床にヒビが入る。
ある程度の実力を持つものは冷や汗を流し、いつでも逃げれるように準備している。
「な!?ば、バンザ!なにやってんだ!!」
俺はゆっくりと歩き大男の頭を掴む。
「反省しろ」
闇魔法:ナイトヘル
闇の魔力が大男に流れ込む。
「あぁぁぁぁアアァァァァぁ!?」
大男は叫び声をあげて床に倒れる。
「くそ!この野郎!なにしやがった!!」
「今の俺は機嫌が悪いんだ。邪魔するなら殺すぞ?」
人間は信用ならない。
公爵家の人間だってそうだ。
どれだけ助けても最後には裏切られるかもしれない。
「受付さん、冒険者登録をお願いします」
「っひ!!は、はひ!わかりました!そ、それではこちらの用紙に必要事項をお書きくだしゃい!!」
かみっかみである。
「これでいいですか?」
「は、はひ!シン様ですね!?ご登録ありがとうございます!?これからのご活躍を期待してます!!」
とりあえず目的は達成してのでギルドをでる。
ついでに大男にかけていた魔法を解除してやる。
こうして、俺の冒険者デビューは果たされた。
ちなみにこの後、森で狩りをして金貨170枚(公爵家の2年分の年収)を受け取った。