勇者として
ピク
「な!?」
俺は宿で寝ていたがすぐに臨戦態勢に入る。
「マスター!!」
「わかってる!!だが・・・なんでここまで来るまで気が付かなかったんだ!?」
ティータも気がつかなかったほどの隠蔽力。
「ティータ!すぐに公爵家の連中に伝えてこい!!俺は冒険者ギルドに行く!!」
「はい!!」
俺は天剣を持ちすぐさまギルドへと走る。
バン!!
「!?っひ!!し、シン様!!きょ、今日はどのような依頼をう、受けますか!?」
「それどころじゃない!!この街に魔物の軍勢が迫ってきてる!!すぐに戦えるやつを集めろ!!」
「な!?ぎ、ギルド長を呼んできます!!」
受付さんは数十秒もすると戻ってきた。
「おい坊主、どういうことだ?魔物の軍勢が来てたらわかるだろ」
「確実に近づいてきてる!!このままだとこのまt『ズドオォォォォォォォォォォォォン!!!』っち!!もう来たのか!!」
「おい!!この音はなんだ!?一体何が起きてやがる!!」
ギルドから出ると街の壁が一部破壊され、黒煙が上がっている。
「ティータ!!」
「ここに」
俺が呼ぶと空間を捻じ曲げて飛んできた。
「町の人間を避難させろ。俺は魔物の相手をする」
「わかりました。お気をつけて」
そう言って俺は空間をとんで魔物の軍勢の前に立つ。
ゴブリン、オーク、オーガ、森熊、ワーム、ワイバーン様々な魔物がいるが一番やばいのは奥にいる一体のゴブリンだった魔物。
負の魔力が集まり肥大化し、3mほどの巨体になっており常に『身体強化』を行なっているのか一歩歩くたびに地面にヒビが入ってる。
「はは・・・シェレにならねぇ」
いくら勇者といえ大多数の魔物と戦えばいつかは疲弊して殺される。
前は見捨てるしかなかったが今回は仲間がいる。
ティータさえ来ればどんな状況でも勝てる。
俺は剣を握り魔物を見据える。
「来い!!俺が相手だ!!」
俺は一人、魔物の軍勢に突っ込んだ。