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勇者の書

百年戦争それは魔族の中でも突然変異体である『魔王』が生まれてから異世界より召喚された『勇者』が『魔王』を討伐するまでの戦争だ。


『勇者』は魔王討伐後【超越】した。


女神シアナが勇者に【超越】スキルを与えたのだ。


勇者は泣いた。


【超越】スキルは会得している者の寿命をなくし、Lvの概念を消滅させる。


寿命がなくなり圧倒的な力を持っている。


さらに魔王討伐のお陰で世界的にも発言権が強い。


そうなればどうなるか?


各国は勇者を敵視し勇者を保護していた王国に戦争を仕掛けた。


その時の愚王は勇者を騙し、傷を負わせた。


勇者は泣いた。


命をかけて魔王を討伐した。


名も知らぬ人のために仲間を失った。


その返しがこれだ。


勇者は北の森に逃げ込み魔法により塔を建てた。


北の森の魔物は強く、軍が入れる場所ではなかったので勇者討伐作戦は終わりを迎えた。


女神シアナは勇者を討伐しようとした各国に天罰を下した。


勇者は人を信用できなくなり塔の最上階を隔離空間にしてその中に逃げ込んだ。


その後、勇者の姿を見たものはいない。

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