ぷろろーぐ ぱーと1
高校1年間、とくに目立ったことをするわけでもなく適当に過ごした榊界斗は残りの3年間も同じように過ごすはずが!?
今は高1の3月…というか春休みの1日前だ。
今日は明日から長期の休みということで朝から賑やかだ。
俺はというと登校してから人と話すこともなく教室の自分の机に座りイヤホンをして突っ伏していた。
別にぼっちというわけではない。大事なことなのでもう一度言おう、
ぼっちではない!
…ホントだよ?クラスのみんなとはたまに話すし男子にも女子にもちゃんと友達はいるよ?ただちょっと人と話すのがめんどくさいだけでコミュ症でもないので友達付き合いはできる。まぁ一人でいることも好きではあるが…。
俺が無駄なことを考えていると耳に突っ込んでいたイヤホンが引っこ抜かれた。
見上げると髪を茶色に染め、ピアスをした男子と、きれいな黒にところどころ茶色がかった(本人いわく地毛)髪を腰近くまで伸ばした女子がいた。
「オッス界斗!」
無駄にテンションの高い挨拶をしてくるバカは九重氷与把。
勉強が苦手らしくよく俺に泣きついてくる。
ただそれを除けば、顔は結構イケメンだし、運動神経抜群で明るいから友達も多い。
「おはよ。相変わらず朝から独りね。」
この地味に俺の心をえぐってくるのは明石彩音。
こいつは高1の夏ごろから仲良くなり、帰る方向が同じでたまに一緒に帰ったりする。
彩音も一般的に見ると可愛く、スタイル抜群。←ココダイジ
さらに人当りも良く、優しいことからモテる。
「おう、おはよ」
「おい彩音、それは嫌味か?俺はべつに誰かにはぶられてるわけでもないs「まあまあ、んなことどうでもいいじゃん!」
いやどうでもよくねえよ…
「おい氷与把、どうでもいいとはなんだ。俺はな?じぶn「あ、そういや界斗!おれまだおまえの電話番号とメアドしらねぇや。おしえてー」
「……二回も割り込まれた……まあ番号教えんのは良いぞ」
途中で話を遮られたことは一旦おいといて、おれはバッグから自分のスマホを取り出した。
そして暗証番号をいれ――
「ほれ。」
――氷与把に渡した。
「……は?おれがいれんの?っというかよくひとにケータイ渡せんな。」
「おまえが入れたほうが速いだろ?俺打つの遅いし…あと中のデータは見んなよ。べつに見られて困るもんはないが…」
「ふーん、まっいいか。」
氷与把が打っている間、打つのが速くて感心して見ていると彩音が話しかけてきた。
「ねぇ界斗。私もあんたのアドレス知らないわよね?」
「ん?ああ、そうだな。」
「えっと…私とも…交換しない?」
―――なん…だと……
ついに俺のこのゲーム機と化していいたスマホに家族以外の女子の番号が!!
「ね、ねぇ…界斗?」
……おっと、少し固まってしまったようだ。
目の前には俺の顔を覗き込むようにして見てくる彩音の顔があった。
「界斗は…私とじゃ……いや?」
……グハッ
上目使いで涙目は反則だろ!?
これで断れる男絶対いないだろ!……いや、もとから断るつもりなんかないけどさ……
あと、これで断るやついたらホモだわ(確定)
それと彩音さん?その言い方は止めようね?勘違いするから…
「いやいや、ぜんぜん!むしろこちらこそよろしくお願いします!!」
俺がそう言うと顔をパッと明るくして
「うん!!」
と嬉しそうにうなずいた。
……グハッ←本日二回目
普段からしっかりしてる彩音がこうやって無邪気に笑うのはギャップ萌えがヤバい。とにかくヤバい。
「…なんかおれんときと反応ちがいすぎねぇか?」
俺が堕ちかけていると打ち終わったと思われる氷与把が不服そうにスマホを返してきた。
「いいや、全然全くそんなことはない。それより彩音、悪いが彩音がやってくれるか?」
「ええ、いいわよ。」
いつもの調子に戻った彩音が快くひき受けてくれたので、悪いな。といいながらスマホを渡した。
「ほら!!全然おれんときと対応が違うじゃん!おれんときなんて「―ほれ。」だけだぞー!」
「うるさいぞ氷与把。ただの俺のテンションの差だ。」
「それはおれより彩音のほうが嬉しかったってことか?」
「そりゃそうだろ。」
「えっ//」
「俺のスマホに初めて家族以外の女子の番号がはいったんだぞ!」
「はぁ、一瞬嬉しくなった私がばかみたい…。」
「まじか……なんかゴメンな。」
「えっ?なんで俺あやまられてんの?」
あと彩音はなんて言ったんだ?俺耳はいいはずなんだが…。
「まっいいか。」
考えんのめんどいし…
はい、全然話が進みません!!
とりあえず話進めて、頑張ってキャラの表現をしていきたいと思います。
ちなみに相手にケータイ渡してアドレスいれてもらうのは作者の実話です。
あれば感想もおねがいしゃす!!