ダイアナ姫
ある日、私が目を覚ますと、何かが飛んでいた。『こんなの信じられない。』と私は思った。私は目をこすり、もう一度よく見た。美しいペガサスが私の目に映った。
そのペガサスと目が合った。私たちはしばらく見つめ合い、私はペガサスがいかに美しいか気づいた。金の角と大きな翼が綺麗だった。
すると、私は光に包まれた。私はまぶしくて目を閉じた。もう一度開けた時、私は変な花がたくさん咲いた野原の中にいた。一瞬、私は言葉を失った。私のベッドはどこに行ったの?私の家はどこに行ったの?私の頭はイカれちゃったの?『落ち着いて』私は自分に言い聞かせた。『これは夢の中なんだから。』しかし、夢にしては空気がやたらと冷たかった。私は想像するだけでなく、感じることができるほど想像力豊かなのか?
今が自己紹介に適しているタイミングか分からないけど、あなたは私が誰でどんな人か知りたがっているかもしれない。私の名前はダイアナ・ピアス。私の趣味は詩を書くことだ。それぐらいしか特技はない。ほとんどの詩人と違って、語彙もそんなに広くない。私はただ色んなことを想像して、現実から離れることぐらいしか好きなことはなかった。
その時、突然、変な花が黒くなり、空へ飛び上がり、えっと、歯を見せた。「やっと何か食べられるものが来た。」
本当に。私は時々あまりの想像力に自分までびっくりさせてしまう。肉食性の花が自分に飛びついてきた時、私は緊張して笑った。「ただの夢、ただの―キャーーー!」私は命のために走りだした。大きな花は私から数センチの地面にぶつかった。
茂みからは黒い馬のような動物の群れがやってきた。普通の馬と違って尖った角を持ち、大きさは倍ぐらいあった。この群れが私に向かって突進してきた。私は悲鳴をあげ、近くを流れる黒い川に飛び込んだ。
何かでこぼこしたものの上に落ちた。私はそれが水面から顔を見せるのを、怯えながら見た。大きな赤い目をもった黒いドラゴンだった。
まだあなたに言っていないことがあった。私は泳げない。私は必死で水の中で動き回っていると、ドラゴンのよだれが額の上に落ちた。私は目を閉じた。これは夢じゃない気がしてきた。私は本当に死んでしまうんだ。
すると、突然ドラゴンは叫んだ。私はゆっくりと目を開けると、ドラゴンは死んで水面に浮いていた。川の端の方を見ると、先ほど窓の外に見えたペガサスと、若い男の子が立っていた。
「大丈夫?」男の子は私が川から出るのを手伝ってくれた。
「大丈夫。」私は口の中の水を吐き出しながら言った。「あなたは誰?」
「私はクリスタルキングダムで最も尊敬されているルイ王子だ。これは私の馬で親友でもあるクリスチャンだ。」
「待って。王子?キングダム?これは何、おとぎ話?」
「あなたの世界ではおとぎ話と呼ぶのでしょうね。あなたはきっとキングダムを救うミッションのためにクリスチャンが選んだ者だね。」
「キングダムを救うミッション?冗談じゃないわ!」
「私もクリスチャンがなぜあなたを選んだのかよく分からない。でも彼は誤った判断をしたことがない。今までに一度も。」
「今回は間違ったみたいよ。私はここにいるつもりはない。もう帰るわ。」
「ここは今まではこんな感じではなかった。」王子は言った。「今までこんな感じだったことは一度もない。ジェイクがキングダムを占領するまでは。」
「ジェイクって誰?」
「ジェイクはすべての人の心の悪い面からきた邪悪な魂だよ。」
「そう。まあ頑張って彼と戦ったね。私はどうやって帰ればいいの?」
「聞いて、ジェイクを消すには二つの方法しかないんだ。そしてあなたの力がいる。」
「私は何をすればいいの?」
「あなたの体を捧げてくれれば、ジェイクは我々を苦しめることに関心がなくなる。彼は色んな変な生き物が住む星に行くのが夢だった。地球っていう名前だったかな?」
「ここにも十分変な生き物いるじゃない?それに私はそのジェイク男に私の体を捧げるつもりはないわ。私の命は貴重だもの。」
「あなたはどっちみちここからは出られないよ。」王子は言った。
「えっ!?」私は叫んだ。「なんで?」
「あなたの世界に行くためのゲートはずっと前にジェイクに鍵をかけられた。私はジェイクの友達ではないので、取り返すことができないんだよ。」
「なんてこと!私をこんな事態に巻き込ませて!あなたが許せないわ!」
「怒らないで。もう一つジェイクを消す方法はある。彼を何とかして破壊すればいい。でも、身体的には彼に勝てない。我々は彼の心を変えなければいけない。それは非常に難しい。」
ミッションはその日の夜に決着をつけなければいけなかったので、私たちはジェイクの暗い城に行った。大きな入口と黒い廊下を通り、大きな部屋に行きついた。その真ん中でジェイクは豪華な椅子に座っていた。「小さな王子、あなたに会うなんて驚きだ。」彼は邪悪な笑みを浮かべて言った。「そしていけにえを連れてきたんだな。ここに横になりなさい、かわいい少女。」
ルイは首を振った。「ジェイク、私たちはあなたの邪悪な心を変えに来た。」
「ほう?」ジェイクは疑わしそうに眉毛を上げた。
私はジェイクの目を見て震えた。悪意に満ちていた。ルイが私の手を優しく握った。彼と出会って初めて、私は彼がいかに優しくハンサムかが分かった。何かが私の頭の中でつながり、私は知らぬ間に大きな声で詩を言い始めた。
私たちに幸せを与えてくれる世界がある
全ての生き物は幸せで自由
互いに喜びと愛を与える
兄弟姉妹のように結ばれている
ルイも加わった。
こんな世界に私は住みたい
ずっと今までと同じように
私は見上げると、ジェイクは泣いていた。彼の頭の上の黒い王冠は床に落ちた。次の瞬間、私は部屋に戻っていた。窓の外を見ても何も見えない。ただの夢?私は何となく本当だったような気がした。その時、私は膝の上に手紙が置いてあるのに気づいた。
クリスタルキングダムは助かりました。ありがとう!
私は微笑んだ。やっぱり本当だったんだ。人生何が起こるか分からない。私のような人でもヒロインになることはできる。