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ドラゴンワールド  作者: 玉ねぎとすし
5/10

4話



朝、ふかふかのベッドと枕で目を覚ました俺は朝風呂を堪能し、食堂

の朝食を堪能した。

朝ごはんをたらふく食べた俺は早速、冒険者ギルドの掲示板へと向かい

Fランク専用の掲示板に張られている依頼書を見る。

ふむふむ。

薬草採取に飛龍種のドラゴン持ち専用の宅配に常時依頼の

モンスター討伐……。

薬草はよく分からないし、宅配も住所が分からなくて無理だな。

出来るとしたら常時依頼のモンスター討伐か。

ええっとモンスターの種類は……。


リアントルの南にあるアバロの森に出現するゴブリンとオーク。

討伐の証としてそれぞれの耳を採取しなくてはならないらしい。

そして、常時依頼となっている依頼書は受付に持っていかなくても

依頼を受けることが出来て、討伐部位を持って受付で鑑定してもらえば

報奨金がもらえるみたいだ。

最後に注意事項としてFランク以上に指定されているモンスターとの

戦闘は避けるように書かれている。


報奨金はオーク一体につき百Gでゴブリンは半額の五十G。


よし!とりあえず森に行ってオークとゴブリン狩りまくってランクアップだ!

意気揚々とギルドを出て、龍舎にやって来た俺はさっそくライオネルに乗って

街の外へと移動した後、アバロの森を目指して飛び立った。


十分か十五分ほど空を飛んでいるとアバロの森と思われる大森林が見えてきた。

まずは空を飛んで獲物を探してみるか……。


「『ドラゴンアイ』!」


森の上空に入ったと同時にドラゴンアイを発動。

ライオネルと視界を共有させても見えるのは木と緑ばかりでモンスターが中々見つからない。

障害物である木がなければ簡単に見つけられるのだがしかたがない。

作戦変更だ。

ゲーム時代で格下のモンスターを引っ張り出すのに使ったあのスキルを使うか。

ドラゴンアイの効果を切った後、森の上空にライオネルを停滞させ、俺は耳をふさいでライオネルに命令する。


「ライオネル!『龍の咆哮』!!」


ライオネルは俺の命じたスキルを発動させる為、息をサイクロン掃除機のように思いっきり吸い込み……。



「グォオオオオオオオオオオオオオ!!」



吼えた。


ライオネルの凄まじい咆哮に大気が振動し森の木々がザワザワ騒ぎ出し、木々に止まって居たであろう鳥達がいっせいにライオネルから逃げる為に飛び立つ。

危険を察知したであろうモンスター達もライオネルから逃げる為に森の外へと

逃げ出していくのが見える。


ドラゴンスキル『龍の咆哮』は効果範囲内のモンスターを恐慌状態するスキルで

主に自分より格下の相手を戦闘をせずに追い払う為に使われるのだが

隠れていたりする目当ての格下モンスターを狩る際には追い込み漁の様にも

扱える便利なスキルだ。


「行くぞ!ライオネル!」


一目散に逃げ出すモンスター達に向かって飛び出す俺とライオネル。

森を出たモンスター達はゲームに出現するゴブリンやオークにミノタウロスにトロールだった。

どうやら出現するモンスターはゲームと同じ外見らしい。

逃げ惑うモンスター達の背後上空をとった俺とライオネルは攻撃を開始した。


「ライオネル!『ライトニングシャワー』!!」


俺の命令を聞いたライオネルは翼の前に二つの光る玉を出現させる。


「グォオオオオオオオオオ!!」


そしてライオネルの咆哮と共に光る玉から雷が雨のようにモンスターたちに

容赦なく降り注ぐ。

雷属性のドラゴンが覚える中位クラスの雷魔法だ。

しかし、ただの中位クラスの魔法ではない。

ゴッドクラスでありながらカンストと転生を繰り返したライオネルの魔法は

もはや中位クラスでありながら上位クラスのモンスターを余裕をもって屠ることの出来る魔法へと昇華していた。

だから当然……。


直撃したモンスターはあまりの威力に地面と共に炭化して消滅し、

さらに直撃したモンスターの近くにいたモンスターは余波で感電したのか、身体から蒸気のような白い靄が発生しパタリと倒れる。

まさに災害か地獄絵図だ。

感電死させるつもりが消滅するという予想外の結果にびびる俺。

魔法が終わると、大量にいた獲物の半分が消滅し、残り半分は感電死したであろう死体があちらこちらにあり、まるで戦争映画の最後のシーンのようだった。


と、とりあえず討伐部位を採取しよ。


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