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(第3話 2階層ボス 7月19日)

 今日は、武器や防具の強化を図る。ホームセンターで包丁、バールのようなもの、金属バット、木製とステンレス製のポール、強力接着剤と針金、バイク用のひじや膝当て、工事用ヘルメットを購入する。

 ベランダでステンレス製包丁槍と木製ダガーナイフアタッチメント槍を工作し、すべてをアイテムボックスに収納。

 ジョギングウェアの長袖、長ズボンに着替えダンジョンにゴー。周りに人影がないことを確認し、ダンジョンへ、防具を装着し、準備万端。

記録アクセス

「Q魔物に包丁は効く」

  「A魔素をまとった武器のみ」

「Q魔素を纏う方法は」

  「Aドロップアイテムか1日以上ダンジョンに放置された無機物、ただし放置2日でダンジョンに吸収」

 1階層ボス、ラージスライムの討伐は、ダンジョンに接していた縁石が魔素を纏っており偶然、武器になったことが判明、それがなければ逃げ帰っていたことだろう。金属バット、バールのようなもの、包丁槍を1階層に放置し、時間を確認する。明日は忘れずに回収しよう。

「Q2階層のボスは」

  「Aホブゴブリン」

さあ、ダガーナイフアタッチメント槍を装備し、ボス部屋に向かう。数匹のゴブリンを倒すがレベルアップはなし。ボス部屋の扉を開けると、ゴブリンの1.5倍のホブゴブリンが仁王立ちしている。一瞬たじろぐも自分のレベルを信じ、槍を突き出す。ボスはこん棒で防ぐも、ダガーナイフの先端が身体を掠る。何度か繰り返すと、ボスの動きが目に見えて鈍くなる。ダガーナイフの毒が回っているようだ。喉元に突きを入れること何回目かでクリーンヒット。黒い霧に変わった後には虹色の魔石と無色のオーブが残されている。レベルアップのアナウンスでステータスを確認

ステータス  ニシ ヒロシ  年齢64 レベル5

         HP 60  MP 54

         スキル 初級魔法・アイテムボックス・記録アクセス

 魔石とオーブをアイテムボックスに収納、ホブゴブリンの魔石と鑑定のオーブと表示。

「Qオーブの使用方法は」

  「A握って念じれば吸収される」

 早速オーブを使用、スキルに鑑定が追加される。レベルも5になると身体のキレも40代のころに戻ったようでかなり軽い。いくつかの掠り傷をヒールで治す。ボス部屋の奥に下への階段、精神的に疲れを感じ帰宅を選択。帰りは、魔物に会わず入口へ。武器や装備を収納し、クリーンを唱え、ダンジョンを出る。明日は金属バット等の回収を忘れないよう心にとどめる。レベルアップの効果か記憶力まで鮮明になっている。ダンジョンは最高のアンチエイジングである。

 ダンジョンを出て、残りの400mを駆け上がり、頂上の展望台へ。

市街地が一望できる観光スポット。休日の今日は観光客でごった返している。こんなところでスタンビートが起きたら大惨事である。魔物の間引きの重要性を再認識して、今度は女坂を駆け下りた。

ステータス  ニシ ヒロシ  年齢64 レベル5

         HP 60  MP 54

         スキル 初級魔法・アイテムボックス・記録アクセス、鑑定



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