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詩集 想箱  作者: TiLA
26/30

夏祭りヒーロー

紅く染まった入道雲

東の空は紫がかり


オレンジ色の提灯が映ゆる

夕暮れの夏祭り


参道に並ぶ屋台と

行き交う人々


かき氷を食べながら歩く

楽しげな少女達


サイリウムをまわす

甚平姿の子供


肩車している父親の手には

おまけの金魚が一匹


近くて遠い

賑やかな祭囃子


遠くて近い

ヒグラシのこえ


浴衣姿のきみは

いつもより大人びて


上げた髪に刺した(かんざし)

とても似合っていた


綿菓子はふっくら大きく見えても

口に入れてしまったら

途端に小さくなるよ 


ときみが言う


何だか幸せみたいだね 


とぼくが返す


うん、それで甘いの 


きみが笑った


いくら団扇(うちわ)(あお)いでも

顔の火照りがおさまりそうにないから


特撮ヒーローのお面で顔を隠した


遠くて近い

幼馴染みのきみ


近くて遠い

その右の手


なんで急に変身したの? と訊かれても


ヒーローに秘密はつきものだから


地球の平和は無理でも


守りたい笑顔がぼくにはあるんだよ


きみに聞こえない小さな声で


そっと呟いた


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