表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 想箱  作者: TiLA
10/30

届かぬ想い

 きみが涙を流している

 ぼくはきみを慰めたい


 でも今きみにかける

 言葉が見つからないんだよ


 手を握ることも

 抱きしめることも出来なくて


 でも心はこんなにほら

 きみを大切に想っている


 きみになんて伝えればいい?

 どう言えば届くだろう


 耐え切れなくなったぼくは

 夜の中に飛び出した


 満天の星空を見上げ

 何度も何度も

 繰り返し叫ぶ


 でも、


「愛してる」なんて


 使い古された言葉じゃ

 ちっとも足らなくて


 生温い風が頬にまとわりついて

 ぼくの涙を乾かしていく


「愛してる」なんかじゃ

 足りない気持ちがここにある


 確かにここにあるんだよ


 精いっぱい星に手を伸ばして

 祈りを捧げた


 でもこの気持ちには

 ちっとも足らなくて


 こんなことで想いが

 届くはずもなくて


 でもこんなことすら

 この想いには届かなくて



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ