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流れ星と亡霊

作者: 坂上啓甫

ある人が死んだ

特に何事も成さず孤独にひっそりと死んだ

何事もなさなかったが故に他人に迷惑を掛けることも少なかった、

しかし親孝行が出来なかったこと、買っていた猫をきちんと弔えなかったことを終生後悔していた

 

 生き物の魂は正円である

彼は生きていく上での人間らしい罪により魂を半分に削られた、

しかし家族やご先祖様、飼っていた猫の魂がぴったりと寄り添い正円となり、空を高く高く昇り、美しい流れ星となった。


 別の場所でまたあるものが死んだ

彼は財をなし皆から尊敬され恵まれた人生を送ったが、そのやり方は他人の魂を削り、少しづつ命を奪っていく様なやり方であった

彼はそれを死ぬまで気付かず後悔することが少しもなかった

 他人の命を削った分だけ魂は細かく小さく削られる

また反省もしなかったので形は歪であった

魂が小さすぎて家族も誰もどうすることも出来ず

また形が歪なため正円になるために合う形の魂が見つからない

そうした小さすぎる魂は何とか寄り集まるが当然正円にはならず、さらに歪な形となる

そうなってしまうと流れ星になれず永遠に現世をさまようことになる

それが亡霊であり普通の人間がそれを見ぬ所以である。


注意・・・note様にも投稿しています

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