表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勝負ですわ金木さん!  作者: 縛猫
愛野嬢
2/5

ランチですわ

正直金木さんは理想像ですわ


商店街では何かしら声をかけられ

なにやら頬を上げて話している姿


砂漠に咲く一輪の花のような美しさがありますわ

笑う時には小さな手で口を隠す


全てが完璧ですのよ

だからこそ悔しいのですわ


商店街の猫を真っ赤なブーツで蹴り上げ

金木の人気さに嫉妬をする


次は昼食みたいですわね

金木が地元で有名なカフェに入った


金木は慣れているようで

店員に自ら話しかけ一階ではなく

地下に降りて行った


私もついていこうとするが

「お客さま、そちらは会員の方限定となっておりまして」


「なら私も会員になりますのよ」

財布を出すが会員は紹介制なのでと

丁重に断られた


まぁせっかく入ったので

ランチ限定のケーキセットを頼んで待つことにした。


ケーキだけではなく

お皿にも粉でイラストが描かれていて


味覚以外の資格でも楽しませてくれる

しかしケーキの楽しさはすぐにおわり


机の上には使った後の食器だけになった

まだ出てこないですわね


流石の金木さんでも

食べ切れるサイズのはず


冬は暗くなるのが早く

日が暮れ始め店内には愛野だけとなった


「お客さま、ランチ時間も終わり一回店内を閉めますのでお会計を」


店員に退店をお願いされているとき

金木が地下から戻ってきた


足早に店内を後にした

彼女を追うべく


「おつりは結構ですわ」

ランチケーキで一万円が消えて行った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ