68、エドワード王子 side 正直
昼休憩が終わる頃、タキレス、レオナルドは教室に戻り、ラドニー先生には男爵令嬢の対応をしてもらった。といっても教師として、教室に戻るように言うだけなのだが、ラドニーは近衛騎士団長をしていただけあって一般人から見れば大きく、場合によっては威圧感がすごい。きっとうまくいくだろう。
騎士の方から男爵令嬢が去ったと聞き、アリシアを連れて馬車に乗った。侍従に城に戻るように伝え馬車を出発させる。
「エドワード様すみませんでした」
「どうしたの?」
「きっといろいろ手配してくださってたのかなと思って……」
「アリ、そういうときはありがとうって言うんだよ。それにたいしたことはしてないよ」
「エドワード様、ありがとう、ございます」
アリシアは頭が良い分、もっとうまく隠さないといろいろと気づかれそうだ。僕はアリの頭を引き寄せキスをした。一緒に暮らしていたときはいつでもできていたキスも今はそういうわけにいかない。
僕ははじめは軽く当てるだけだったのが、アリの口腔内に舌をいれ、そのままアリの口腔内を堪能した。キスし終わるとアリの顔は赤く染まりますますかわいくなる。
「エドワード様は私の精神安定剤みたい……」
なんてかわいいことを言ってくれるのだろう。さっきまでの顔色の悪さがなくなりホッとする。
「僕にとってアリはいつも癒しだよ。愛してる」
アリが側にいるだけで僕は癒される。アリにとってもそうであってほしい。
「愛してる」
僕は何度もアリに囁きながら、何度もキスをした。
しばらくして落ち着いてくると、アリは潤んだままの目をしながら聞いてきた。
「エドワード様は……どうして私を好きになったのですか?」
「一目惚れ……してから、そのあとはアリがすごく努力してるところとか、笑顔とか……いろいろあるけれど、一番は僕の心にアリしかいれたくないって思ったからかな」
「心に……?」
「うん、僕はアリさえそばにいてくれたら他は何もいらない。アリがいてくれたらそれだけでいいんだ……」
これは本心だ。アリには重たいかもしれないが想いは伝えたい。
「エドワード様……」
「それよりも、いつになったら愛称で読んでくれるのかな?」
「えっ、あっ……」
顔を赤くしながら焦るアリがかわいくて自然と笑顔になる。
「楽しみにしているよ」
そのまま深い口づけをしたが、それは仕方がないことだ。アリがかわいすぎる。僕がしたことによって顔が赤い、アリのかわいすぎる顔を僕はいつまでも見ていたい。
しばらくすると馬車が止まり、侍従が扉を開けた。
「あれ? うちではないのですか?」
「お昼をまだ食べてないからね。一緒に食べよう」
公爵家に送ったら一緒にいる時間が減ってしまう。ギリギリまで一緒にいたい僕は公爵まで侍従を使いに出した。僕はアリの腰をもって自室までエスコートした。
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