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53、サイテス・シドニー side 敬愛

 

 ある日、殿下からエミリー共々お茶会に呼ばれた。タキレス様や婚約者のアンジェリーナ様もいらっしゃっていて、殿下は婚約者のアリシア様をご紹介くださった。

 正直なところ、こんなに美少女といえる子は初めてであった。兄のレオナルド様を普段から見ていなかったら驚きが顔に出ていたかもしれない。美男美女の兄妹だ。


 みなも同じだったようだが、エミリーはなぜか終始顔を赤くしていた。

 もしかして、殿下がいて顔を赤くしているのだろうか。殿下も誰が見ても美男子だと言われるほどカッコいい。嫉妬してしまう自分に少し驚いた。エミリーに対してだとこういう感情もあるのだと知った。


 殿下とアリシア様は互いをみやってよく微笑まれていて、とても理想的で、私としては見ていてほほえましく感じる。二人の出す空気感はとても心地いい。私もエミリーとそうありたいと思った。



「お人形さんのようにあんなに綺麗な方が世の中にいらっしゃるなんて奇跡です!」


「……」


 違った。殿下ではなかった。私のライバルはアリシア様だったらしい。何度かお茶会があるうちに分かったのは、エミリーはアリシア様に顔を赤くしていたのだ。


「アリシア様とアンジェリーナ様にお友達だとおっしゃっていただけました!」


 エミリーはお茶会を毎回楽しみにしているようで、行く度に女子三人の仲を深めていった。


 学園が始まり、アンジェリーナ様は学年が違うが、他はみな私も含めてAクラスになりホッとした。入学式ではアリシア様の様子に驚きはしたものの、宰相閣下から説明があり納得した。今後は殿下と共にアリシア様も護衛対象とした。


 次の日の馬車の待機所での出来事は驚愕した。殿下とレオナルド様がすぐにアリシア様を連れ帰り、残った私たちはあの女の言動に固まってしまっていた。あのような女がいるとは思わなかった。いや、宰相閣下に聞いてはいたが……である。

 殿下たちはもちろんだが、エミリーも近づけたくない。そんな女だった。


 そのつぎの日から、殿下たちは学園を休まれている。殿下は王家の都合で、アリシア様は体調不良だと聞いている。


 殿下たちが休まれてから数日、あの女がAクラスにたびたび現れる。殿下のことを探っているようだが、当たり前だが誰も相手にしなかった。個人情報を知らない女に教えるほどのバカはこのクラスにはいない。


 今日は数日ぶりに、殿下に会う予定だ。タキレス様に誘われて殿下と共に鍛練をする予定だ。殿下のご様子も気になるが、エミリーのためにアリシア様のご様子も聞けたらなと思う。

 ただ、私から見て殿下はアリシア様を溺愛されているのが分かるので、私から聞くと、殿下にいらぬ誤解を与えてしまわないかとの不安はある。これはタキレス様にお任せした方が無難かもしれない。


読んでいただきありがとうございます。

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