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48、エドワード王子 side 大切

 

「くれぐれも、節度ある対応をしてくださいね」


 レオナルドは何度も振り返りつつ、公爵家に帰っていった。

 アリが苦笑するぐらいだったが、僕は口を挟まなかった。


 部屋に戻ると、食事前まではなかったベッドが追加されていて、パーティションで区切られていた。追加のベッドは誰が頼んだのだろうか。一瞬、アリの顔がホッとしたように見えた。


「アリシア、湯あみしておいで。侍女に一緒に行かせるから問題ないよ」


 ニッコリ笑って言ったが、アリは不安そうな顔をしながら侍女についていった。

 アリが湯あみをしている間にパーティションを取り払い、ベッドの位置を近づけた。

 湯あみから戻ってきたアリは驚いていた。


「え、エドワード様?」


「僕は分かりやすく愛するって言っておいて、こんなに離れたら意味がないでしょ?」


「……」


 アリの顔が真っ赤になっていった。

 うん。おそらく嫌がってはいない。


「僕も湯あみしてくるよ。今日は疲れたでしょ。先に寝てて」


 僕はアリの頭をぽんぽんとして、部屋から出ていった。

 部屋でも湯あみはできるが、少なからず僕自身もアリがいて高揚していたので気を落ち着かせるために部屋を出た。


 湯あみをし、部屋に戻るとアリはやはり疲れていたのだろう。すうすうと寝ていた。

 アリが寝ていると不安になるのはどうしてだろう。

 僕はアリにキスをし、後ろからそっと抱き締めて寝ることにした。

 あたたかい……。


 なんだか、頬を触られている感触がある。アリが起きたのだろうか。

 僕はアリを抱き締めて


「アリ、起きるにはまだ早いよ」


 ゆっくりと目を開けた。

 アリがいる。なんだかホッとする。


「アリ、もう一眠りしよう」


 僕は腕の力を少し緩め、ゆっくりと目を閉じた。


 朝になり目が覚めると、腕の中にアリがいる。それだけで幸せに思った。

 アリの寝顔をしばらく……いやかなりの時間眺めていると、アリの目がゆっくり開いた。

 僕は寝た振りをし、アリが少し動いたのと同時に声をかけた。


「アリ、おはよう。……夢みたいだ」


「エドワード様、おはようございます」


 ああ、なんてかわいいんだ。

 これから毎日この笑顔が見られるのかと思うと、自然と笑顔になる。

 その間、アリがじっと僕を見つめていた。


「アリ、どうしたの?」


「どうしよう。好きすぎる……」


「……」


 え?ほんとに?


 僕は思わずぎゅっと力をいれてアリを抱き締めていた。


「い、いだい……」


「あ、ごめん。嬉しすぎて加減ができなかった。大丈夫?」


「大丈夫れす……」


 アリは少し涙目だ。ごめんねと思いつつ嬉しくて仕方がない。


「ふふっ、アリから好きって言われるのは二回目だなあ。すごくレアだから感情を抑えられなかった。ごめんね」


 アリがかわいすぎてしばらく抱き締めたままだったのはいうまでもない。


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