104、マリアンナ・ブラウニング side 計画
なんだかちっともうまくいかない。
あの日、私はエディと一緒にいたあの女を偶然見つけた。
「あ、あのときの女!」
ずっと探していたのに見つからず、学園を辞めたのかと思っていた。今出会ったのは私に運が向いてきたのかもしれない。
すると私を無視してあの女が階段を上っていく。
「あ! ちょっと待ってよ」
私は慌てて追いかけるが、全く停まろうとはしないことに少しイラッとした。そうしたらあの女が階段を踏み外そうとして、先生に支えられてた。
私はその隙に追い付いた。
「やっと見つけたわ。あなた、なんで逃げるのよ! 聞きたいことがあるのよ!」
それでも私を見ないから肩を掴んで振り向かせようとしたら、勢いあまって落ちていこうとしたのをまたもや先生が助けた。
「あなたは本館の生徒ではないですよね? 確か、先日も注意しましたね。階段で引っ張ればどうなるか分からないようだと担任に知らせましょうか?」
無視して振り向かないこの女が悪いのに、なんで私を責めるのよ。このままだと私が悪者にされちゃう。
「この人が逃げるからじゃない! 私は話があるから話しかけただけなのに、どうして私を悪者にしようとするの?」
焦った私は大声で言うと、ちょうど目の前にあった教室からヒラリーが駆け寄ってきた。味方がきた!
「マリアンナ、どうしたの?」
「ヒラリー、話しかけただけなのにこの人たちが私を悪者にするの」
ヒラリーの他にもたくさんの生徒が廊下に出てきていたから、きっと私のことをみんな心配して味方になるはず。
と、思っていたのに反応がいまいちだ。Dクラスではみんな心配してくれたけれど、エディを探しにAクラスに行くと以前よりも扱いが酷くなった。きっとあの女が何かしたのね。
その二日後、思わぬところであの女を発見した。昼になると食堂に現れたあの女はまたもやあのデカイ先生と一緒に食事をしていた。チャンスだわ。
私はヒラリーたちと近づき、先日はあなたにひどいことをされたと嘘をついてなじった。この先生はいつもどなったりしないからきっと体がデカイだけでたいしたことはないのだろう。
「返事もしてくれないしぃ。グスッグスッ……」
泣き真似をすると回りは私を心配し、案の定この二人は反論もしない。これで私の味方が増えるはず。
「アリシア、どうした?」
声が聞こえ見上げるとエディがいた。やっと、やっと私の元に来てくれたのね。
「アリシア様が私をいじめるのです!」
私は庇護欲がそそるように目に涙をためエディを見つめたのに、チラッと見ただけでそれ以降は私を見もせずにあの女と行ってしまった。
どういうこと?
エディはあの女に操られているの?
それにヒラリーはどうして食い下がらないの? もっと擁護してよ!
私は自分が受け入れられていると勝手に思っていたけれど違うの? 教室までステラとリネットに連れられて戻ったが、午後の授業は全く聞いていなかった。というより耳に入らなかった。
放課後になると、隣の席のバートが他の男子と話していて、テーマが『どうしたら嫌いなやつを消すことができるか……』で盛り上がっていた。くだらないなと思いつつ聞き耳を立てていると、荒唐無稽な話が多いが使えそうな案があり私は急に閃いた。
そうだ! あの女を消せばエディは私のものよね。今日はこの話をみんなとして、どうしたら実行できるか考えてみようかな。
なんだかうまくいきそう。
私はさっそくステラたちといつもの図書室に向かった。その時、バートが後ろから私たちを見ていたことには気がつかなかった。
「これを実行したら良くて国外追放、悪くて死刑なんだけどね」
「それぐらい分かってるよ!」
もちろん、男子たちの会話も聞こえてなかった。
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