俺は勇者と認められたい

俺こと倉持彪河（くらもちひょうが）はクラスメイトと共に、異世界に召喚された。
聖剣を抜ければ勇者というお約束の展開に、思うところがあった俺は聖剣に触れてみた。すると、聖剣『何やら禍々しい気を持つものだが、悪くない。むしろ気に入った。まだ勇者らしくない何者かよ、力を貸してやるから必ずしも勇者となれ』と答えてくれた。
聖剣は俺が手にいれたが、しかし、俺は悪魔に仕立てあげられてしまう。
おまけに聖女のシェルシェスカことシェスカも巻き添えとなってしまった。

　そして俺の、勇者と認めさせるための物語が始まる。


―――

　冒険が終わり。また新たな冒険が始まる。すると今度は――、
　蔵持彪河は、ある日、草原にいた。どうやら記憶喪失らしい。やがてこの世界が元の世界と異なる世界、異世界だと認識した彪河は――。