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第90話 なんと!ばあちゃん食堂が開店することになった

「翔太さん。お言葉に甘えてきてしまったぞい」


日本から、ばぁちゃん5人様ご一行が到着した。

バルモントカレーでカレー対決を制したばぁちゃんとお仲間4人だ。


「たまにはご飯食べにこないかい」とメールで誘われたんだが、「バリ島にいる」って話をしたら「作りに行ってあげる」って話になった。


バリ島での生活はなかなかいい感じだ。

今は大き目ヴィラを年間契約で借りている。


メイドさんは2人いるし、運転手もいる。


基本的に不自由はしていないが、どうしても食事の問題がある。


日本食レストランはあるが、どうしても南国調になってしまっている。

日本人が経営しているところもあるが、焼肉や寿司、ラーメンといった物が多くて普通の日本食はあまりない。


カスミは料理ができるが、今は俺の手伝いでいろいろとびまわっているから頼むのもどうかと思っていた。


「彼女がうちの料理担当のメイドだ」


バリの伝統衣装のクバヤだけど、ちゃんと日本人好みに合うように、コスプレのメイド服のイメージものせた服を着ている。

お掃除担当のメイドさんとおそろいのうちのユニフォームになっている。


「買い物の件とかは彼女に聞けばいいし、どこか行きたいなら運転手の彼を使ってくれ」


仕事関係で動くときは、別の運転手がいるから彼は好きに使ってもらっても問題にならない。

日本語もある程度使えるから大丈夫だろう。


「住む場所は、簡単な宿泊場所でいいのか?」

「どこでもいいんよ」

「高級リゾートもあるが」

「そんな贅沢なとこよう泊まらんわい」


俺が選んだのは、エリカがマネージメントしている5軒の宿のひとつ、ベッド&ブレックファーストというタイプの宿だ。

今、俺が住んでいるサヌールという古くからの海の近くにあるリゾートエリアにあり、歩いても5分ほどの場所だ。


バリ島親分のところからスカウトしたエリカはもう最初ロスメンにはいない。

あのロスメンは、エリカ達ががんばったのと、100万円ほどの整備投資で人気の宿に変わっている。


評価4.5だったのが今は評価8.2まで上がってきた。

元々、 評価の数が二桁しかなかったから、その後のウエルカムドリンクプレゼントが効果を発揮して評価がたくさん入れてもらえるようになっている。


一泊1200円まで落としても稼働率が3割しかなかった宿が、今は一泊1800円でも稼働率が8割にまでなっている。

売り上げが4倍になって十分利益がでるようになった。

スタッフを増員して、日給を1.5倍にアップしても十分元が取れるのだ。


その成功をバリ島親分が知り合いに自慢したらしく、赤字宿の立て直しの依頼が舞い込むようになった。

そこで俺はエリカを立て直し専門スタッフに決めて順番に評価アップの作業に当たらせている。


その力になっているのが在真が作った求人システムだ。


エリカが考える立て直しに 必要なスタッフはそこから集めている。

経験よりも、適性でマッチングをすることができるので、便利に使っているようだ。


今、エリカ自体は宿スタッフとして入ることはなく、マネージャーとして立て直し中の宿を仕切っている。

そのうちのひとつが、ばあちゃん達が住むB&Bだ。


「あれま。シンプルなところじゃが、感じがいいとこやな」


掃除が隅々まで行き渡り、小さな花瓶があちこちに置かれている。

南国の島のバリ島では、庭にたくさんの花が咲いているので、わざわざ買わなくても綺麗な花が手に入る。

元々は100均で売っているような造花を使っているとこもあったが、せっかくのバリ島の利点を活用しないのはもったいないと、エリカが毎日花を活けるようにさせている。


スタッフはすれ違ったときにも、あいさつをしてにっこりと笑ってくれる。

それだけでサービス評価がガンと上がることをエリカが気づいたのだ。


日本人の俺さえも、日本人好みの宿がどんなとこなのか、もうエリカに追いつかなくなっている。

宿泊客と話しながら、何をすると評価につながるのか、完全に把握している。


婆ちゃん達5人は、あちこち観光しながら時々家庭料理を作りに来てくれる。

実にありがたい話だ。


「どうせ、年金生活じゃから物価の高い日本より、こっちの方が暮らしやすいぞい」


そんなことを言って、バリ島生活を楽しんでいる。

エリカとも、宿のスタッフ達とも仲良くなって友だち感覚で付き合っている。

日本語が分からないスタッフに日本語教室をしたり、日本料理を教えたり。

逆にバリ語を習ったり、バリ料理を教わったりしている。


なかなか、バリ生活を楽しんでいると思ったら、いつの間にか「婆ちゃん食堂」開店の話になっていた。


B&Bの厨房とレストランを借りて開店するらしい。

取り仕切りをしたのもエリカだ。


婆ちゃん達が作る日本家庭料理のファンになっていたエリカがそれを活用しないのはもったいない、と言い出したのだ。


もちろん、オーナーは俺がやることになったのだが、実際は大した費用が掛かる訳でもないし、俺がやったのは企画にゴーを出したのと、バリ島親分達を開店の日に招待したことだけだった。


B&Bはそれほど大きな宿ではなく、1階が20席ほどのレストランで2階、3階が宿になっていて、全部で20部屋ある。

その1階のレストランの半分で週3日、「婆ちゃん食堂」が開店することになった。


開店の日は日曜日で、レストラン全てが「婆ちゃん食堂」になる。


バリ島親分もブログで告知してくれたようだから、きっと開店日は盛況だろう。

実は今、僕はバリ島にいる。

元々、予定していたんだけど、コロナの問題で来れるかどうか。

微妙だったけど、問題なく来ることができたんだ。


今はサヌールのプール付きの隠れ家的なヴィラでのんびり作家生活を始めたとこ。

リアルと小説とリンクしている。


今日の後書きは現状報告まで…明日からポイント評価おねだりを再開するぞ。(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 勇気あるなぁ ここに来たら後書きめっちゃ拒否してる人いてびっくり 僕はおもしろければいいって感じなんですけど、別のタイトルでやった方がいいのかもしれないですね… うぽつです!
[良い点] おねだりを [気になる点] 速く書いてと [一言] おねだりだ
[一言] ばあちゃん食堂でなら肉じゃがとか筑前煮とかのうまい煮物とかおひたしとか漬物が食えそうですね。
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