表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/113

第78話 同時に同じようなことを言っていたらしい

「総長大変です」

「いつも騒がしいな」


我がでかいタライでポーションを作っていると、いつものように、こいつがやってくる。


最近では大量に必要だというから、タライで作るようになった。

これで1日分だからな。

ずいぶんと人気になっているな。


「足りなくなりました!」

「わかっておる。だから、今作っているだろう」

「いや。総長ポーションではなく、人です」


我の暴力団と下部組織まとめて暇そうにしてるやつらをポーション持たせて力仕事に派遣してやった。

そしたら、やたらと人気が出て。

関係している組織の暇そうな人間も使うようになったが、それも足りなくなった。


そういう話らしい。


「ずいぶん、人気があるようだな」

「ええ。そりゃそうですよ。休憩もなく16時間もぶっ通しで力仕事ができるんですから」

「ああ。そのくらいは余裕だろう」

「その上、普通より力があって動きも早い。最初は慣れなくて失敗することもあるがすぐに学習して失敗しなくなる」

「そのくらい当たり前だろう」


我が作ったポーションを使っているんだからな。

ついでに筋力も着くから一石何鳥にもなっているはすだ。


「ところが評価されすぎて、力仕事だけじゃなくて管理の仕事や技術の仕事を頼まれるようになったみたいで」

「ほう。それは意外だな」


元々、半端者で社会にはじかれた男達の集団だと思っていた。

社会的な仕事まで頼まれるようになるとはな。


「とにかくやる気まんまんなんです。飲み込みも早く、気も効くらしくて」

「おいおい。そこまで変わるとはな」

「でも、分かるんですよね。僕も社会からはじかれた人間ですから」


最初はポーションのために力仕事をしていただけだ。

それが、使える奴と評価されると評価される気持ち良さを知ってしまう。


それまで暴力団以外で周りから評価されたことがない奴ら。

ちょっとがんばるだけで評価されるとやる気が出てくる。


「まぁ、そうだな。人は環境で変わる動物だからな」

「それをつくづく感じています」

「まぁ、あれだ。お前達は本来、弱肉強食の世界に適合できるタイプだからな。みんなで仲良く連携を大切にする、そんな世界では適合できないんだろう」


こいつらがあっちのような、魔物が徘徊する弱肉強食の世界に生まれたら、きっと冒険者として成功したはずだ。

運悪く平和な日本に生まれてしまっただけだ。


「総長ポーションが奴らの環境を変えてくれたんです。評価される環境に」

「まぁ、そのくらいの力は我のポーションにはあるだろう」


まぁ、よかった、とはならないのか。

あまりにうまく行きすぎて、今度は人不足か。


「誰か人の当てありませんか?」

「あるぞ」

「本当ですか?」

「要は環境に恵まれていない奴なら、誰でもいいだろう」

「そうですが。どこにいますか?」

「まずは、あれだ。借金で首が回らなくなっている連中」

「おおーー。そんな手が。ポーション渡して働かせれば金になりますね」

「そうだ。それと前にお前が言っていたニート」

「ニートですか?」


おや、ピンとこないのかニートは。

あれだって環境が恵まれていない奴らだぞ。


「ニートは無理でしょう。生きる気力もなさそうですし。借金することすらしませんから」

「そんなことはないぞ。生きる気力がない奴らこそ、我のポーションは効くぞ」

「あー。そうかもしれません。だけど、ニートだと部屋に籠ってでてこないんじゃありませんか?」

「あるだろう。ニートが大挙して押し寄せるあれが」

「あれ? ……あ、分かりました。コミケットですね」


仕事もしない彼女もいない。

だけど、なぜかしょーもない同人誌には反応してしまう奴ら。


そいつらを拾い上げればいいだけだ。


「分かりました。総長も手伝ってくださいね」

「我が? 何をしたらいいのだ」

「ええ。ちょっとコスプレをしてくれれば、ニートな奴ら簡単に集まりますよ」


そういう物か。

良くわからんが、コスプレとかいうものをやればいいんだな。


こうして、コミケットで伝説となるコスプレイヤーが誕生することになった。


今度は怒っていないけど、面白い作品を見つけた。

ブクマは田舎錬金より多くて、210。総合ポイントが610。


ポーションマスターになるんだー、って話のはずなんだけど。

ポーション作りがいつまで経っても始まらない。


だいたいが、ドラゴンが人化したチート持ちの主人公のはずなんだけど。

全然、すごいことが起きない。

だいたい、出てくるのがいい人ばかりで異世界は平和だなーって感じ。


じゃあ、何を書いているのかというと、異世界の日常。

おいおいって感じなんだけどさ、これが何気に面白い。


もうひとついいとこがあって、後書きをいつも書いている。

それがまた、ほのぼのしているんだよね。


「ランキングに上がるような作品じゃないのにブクマ200もありがとう」

みたいな、ね。


途中でブクマ50とか書いているから、ちょっとづつ読者が増えているみたい。


ちなみに僕は60話を一気読みしちゃった。他の人はどうなんだろう。


だからさ。もし、これがランキングに上がったら、どうなるのか。

ちょっと興味が出てきて。


ざまーだとか、チートバリバリとか。

そういうなろう小説に飽きてきたなーと感じていたら。


ちょっとした清涼感を感じるこの作品を読んでみてくださいな。

そして、面白いと感じたらブクマしてね。

で、読み終わったら評価もしてあげてね。


どうなんだろう。

この作品はランキングから来た人に受け入れてもらえるのだろうか。


そんな僕のお遊びに付き合ってくださいね。


『王都ドラゴン魔法薬店~妖精達と一緒にスローライフ~』

https://ncode.syosetu.com/n8819fl/


おっと忘れてた。ついででいいので、よかったら僕のにもポイント評価お願いね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これはいずれ社会更生のママと呼ばれる少女魔王の物語…
[一言]  ご投稿お疲れ様です。  あれ? 魔王様は現代では人助けしちゃう???  おすすめの話読んでみます。 ランキング以外で発掘されるお話いいですよね。
[一言] なぜだろう…今話は心臓がツラくなるな。まさかこれが恋!?(※違う)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ