1.
2人の少女が荒野のようなところで話している
「あいつら許せない!━━━殺ス」
「##落ち着いて!もう、いいから私のことはもういいから!生き物は尊いものなのよ?貴女が私に教えてくれたでしょう?」
「愛しているわよ」
「そうよね、だか「**貴女は彼らに何をされたか忘れたの!?私は人々を、大地を、貴女を愛しているわ。だけど、愛すべき彼らは他を蹂躙し、緑の大地は荒れに荒れた広野へと変わってしまった!私は彼らを許すことはできない。貴女は優しすぎるの...」
「##待って!行かないで!お願いだから....」
金髪の少女は行ってしまった。
▲▽▲
ベッドから転げ落ちて目が覚め、時計の文字を見て顔をしかめる。
「げ、もうこんな時間か」
《ピンポーン》
「ん?」
「はーい...」
そうして私はあくびを噛み殺しながらドアを開けた。
「詩織、おはよ!」
「綾花おは...はぁー」
そうしてため息をつかれた。何故だろう。
「まだ準備してなかったの?」
詩織に呆れられ、パパっと準備する私。
▲▽▲
HR
「お前達、最近行方不明になっている人が多くいるらしい。お前らも気を付けろよー」
「「はーい」」
▲▽▲
部活動
「たっ、はっ、やぁ!」
「ぐぇっ」
練習を終え、一息つくと後輩達がやって来た。
「綾花先輩!とってもかっこよかったです!」
「綾花先輩!あの連続技凄かったです!流れるように綺麗でした!」
「ありがとう」
そう微笑むと何故かみんな騒いでいるのだが、そんな変だったろうか。
「お前らー、そんな声出せるくれぇ元気ならもう1セットいくか?」
部長がそんなドスの効いた声を発すると後輩達が蜘蛛の子散らすようにそそくさと離れていった。
「3年と2年はかえってよーし。私は三木先生と1年の試合を見とくから」
「「「はーい」」」
「げ、俺もか?」
「当たり前でしょ、先生」
「頑張ってねー先生、あ、あと沙良もファイトー」
「私はついでなのかよ。綾花もさっさと帰りな」
「あ、はい。先輩方も頑張ってください」
「あぁ、ありがとね。1年!2人組作って」
「「はい!」」
私は片付けを終え、剣道場を出た。そして、剣道場前にいる彼女に声をかけた。
「詩織、お待たせー」
「ん?別に待ってないよ」
詩織は、微笑みながら返事をした。彼女と私は幼なじみであり、現お隣さんだ。
「うわ、暗くなるのが早いな。早く帰ろうか」
「そうね。近頃は行方不明事件が多発しているっていうし、物騒よね。まぁ、私は綾花がいるから心配することもないでしょうけどね」
「そういわれると、照れるな」
私達は足早に帰った。もうすぐで家に着くというとき、急に足元が白く光った。