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社畜さん、ヒモになる〜助けた少女は大富豪の令嬢だった〜  作者: 空野進
第二部

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17.エピローグ

大変遅くなってしまい、また、文字数も少なくなってしまい申し訳ありません。

こちらで第2章が終了となります。

 莉愛と二人流れるプールへとやってきた。

 そして、浮き輪を使い、プカプカと浮かびながら流されていく。

 その隣で同じように莉愛も流されていた。



「こうやってプールに来るのもなかなか良いですね。気持ちいいですぅ……」



 目がとろんと垂れ目になって流れに身を任せる莉愛。



「そうだな。疲れが取れていく気がするな」

「うん。あっ、そうだ、健斗さんも一緒に浮き輪に入りませんか?」

「いや、さすがに二人一緒には入れないだろう。俺の方はいいから莉愛は一人で……」

「そんなことないですよ。えいっ!」



 莉愛が無理やり自分の浮き輪を俺にもかぶせてくる。



「ほらっ、大きい浮き輪ですから二人入れるんですよ」

「り、り、莉愛!? さ、流石にこれは――」



 ほぼ密着する状態で隣に莉愛の姿があった。

 体には直接柔らかい感触が……。

 しかも目の前に莉愛の顔がある。



「えへへっ、これは少し恥ずかしいですね」



 莉愛も顔を真っ赤にしながら、それでも離れようとしなかった。

 そして、二人密着した状態で流れるプールを流れていく。


 周囲の視線が気になるところだが、俺たち以外に誰もいないので気にしても仕方ない。


 楽しそうにしている莉愛の顔を見て、俺は一度大きくため息を吐く。



「まぁ、いいか。どうせここには俺たちしか……」

「ぐふふっ、有場君、楽しそうにしてるねぇ」

「お兄ちゃんと莉愛ちゃん、相変わらず仲が良いね」



 俺の声を遮るように伊緒や大家さんがニヤニヤと笑いながら答える。



「い、いや、これは別に……」

「うん、私と健斗さんはとっても仲良しですよ?」



 なんとか言いつくろおうとする俺だが、莉愛は嬉しそうに答えてしまう。

 その返事を聞いて伊緒達はますますニヤニヤが収まらなかった。



「そ、そんなことより他のプールに行ってみないか? せっかくの貸し切りなんだから――」

「あっ、いいですね。伊緒ちゃん達もどうですか?」

「うん、もちろんだよ」

「あっ、私も忘れないでよ。今日は私のために来たんだからね」



 大家さんが慌てて声を上げる。

 その様子にみんなして笑い声を上げていた。

 そのあと、みんなでひとしきり楽しく遊び合った。


 そして、夕方になり、大家さんは先に帰っていき、伊緒も「二人の邪魔をしたら悪いから私は先に帰るね」という言葉を残して帰って行ってしまった。


 後に残されたのは俺と莉愛の二人。

 少し湿った莉愛の髪を見ていると彼女は恥ずかしそうにうつむき加減にいってくる。



「えっと、さすがにこうやって二人きりで見つめ合うと恥ずかしいですね……」

「あ、あぁ、そうだな……」



 ぶっきらぼうな返事しか出来なかった。

 ただ、それが合図となったのか、ゆっくり莉愛の顔が近づいてきて、そして――。



「お待たせしました。お車の準備が整いました」



 すごく悪いタイミングで車の準備が出来てしまったようだ。

 機械的に対応をする遠山さん。

 その姿を見て、俺たちは思わず近づけた顔を離してしまう。


 そして、顔を真っ赤にしながら莉愛は遠山さんにお礼を言う。



「権蔵さん、ありがとうございます。でも、もう少しゆっくりでも……」

「申し訳ございません。ですが、家に帰ってからもお二人の時間はあると思いますので、そこでゆっくりされてはいかがでしょうか?」

「そ、そうですね。では帰りましょう。今すぐに!」



 莉愛が急に乗り気になっていた。

 帰ったら一体何をさせられるんだろう……。

 そんな不安を感じながら俺も車に乗り込もうとする。


 するとその、誰にも見られていないタイミングで莉愛が一瞬、軽く口を合わせてくる。

 その後、してやったりの笑顔を見せた後に、先に車に乗り込んでいった。


 まだ、少し湿っている唇を軽く触りながら、俺は苦笑を浮かべる。

 そして、笑みを浮かべ、車の中から手を振ってくる莉愛の方へと一歩踏み出すのだった。

うぅ……_:(´ཀ`」∠):_言い訳のしようもないです。夏中に書き上げたかった……。まさか冬に入るなんて思いもしなかったです。

ただ、無事に2章を終わらせることが出来て良かったです。


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