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プロローグ
初めての小説なので、拙い文章だとは思いますがお手柔らかにお願いします。
少女はひたすら走り続ける。
薄暗い森の中、背後から迫る巨大な影。
それは木々を破壊し、目を血走らせて少女を追っている。
少女は顔を恐怖で歪ませながら必死に走る。
むせ返るほどの土の匂いの中、少女と影の荒い息遣いと足音がそれまで存在した静寂を消し去ってゆく。
足下の草が少女の白い肌を傷つけ、無数の紅い線を作った。
しかしそれを気にしている余裕などあるはずもない。
少女の血の気を失った頬に雫が伝う。
鬱蒼としたこの場所は、追い詰められた幼い少女の体力と気力を削るには十分すぎたのだ。
気づけば、影との距離は明らかに縮まっていた。
体力も底をつき始めている。
もうそれほど猶予はないようだ、少女は必死に考える。
すべては生き残るために……
最後まで読んでいただきありがとうございます!アドバイスなどがあれば教えていただけると嬉しいです。