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017-018

【017】



果てなき事がどれほど残酷か、

それはまだ知らなかった頃の話。


いつか終わる夏休み、

人が消えたパーティー会場、

閉鎖された遊園地。


砂埃に埋もれていくメリー・ゴー・ラウンドに腰掛けて、

僕は知らなかった頃を反芻する。



繰り返すメビウスの輪の


縁に光る



その色、フェイト・パープル。






【018】



もぬけの殻になった君の部屋にたったひとつだけ、アルバムが取り残されていた。


それはどのページもいつかの

空、

ソラ、

そら。


ファインダーを覗いていたのは君だから、

そこに君はいなくて当然なのだけど。


電線、

夕暮れ、

細い月。



人類が滅亡した


澄み渡る空を覆う



その色、ニヒリスティック・インディゴ。


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