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第16話

更新が遅くなりすみませんでした。その分、文章はいつもより長めです。

私が作る小説は、ありきたり+いきなりの展開でお送りしてます。そしてかなりのキャラが出てきましたが空気になる場合があるかもしれません。

それでもいい方はどうぞ!

~一週間後~

薫から沙紀が帰ってきたと聞いた諒華は、薫と共に校長室へと向かった。

諒「薫から話を聞いてると思うが、姉さんや家族を救いたいんだ、だから協力してくれ。」

沙紀は首を横に振った。

諒「どうしてだよ!」

沙「確かに私の力なら会いに行く方法を作れる。だけど、魔法を多く使うからあなたにオーラがよりいっそう分かるようになりあなたの存在がバレる可能性が高くなる。それに会った所でどうやって救うつもりなの?相手は戸惑うばかりだわ。」

沙紀は諒華の目を見つめながら言った。

諒「バレるかもしれない、それで再び死ぬかもしれない。だけどそれでも姉さんを救いたいんだ!」

沙「あなたはよくても、あなたを知ってる者たちはどうするの?もしバレて死んだら皆悲しみ、君の姉や妹は特に悲しむんだよ。君はその人達の事を考えた事がある?」

諒「…。」

薫「姉さん、私からもお願い、諒を手伝ってあげて!」

沙「薫っ!?」

薫からその言葉を聞くのが意外だったのか、沙紀はかなり驚いた。

薫「私も助けてあげたいの!私も協力するから、姉さんも協力して!」

沙「………しょうがない…、薫まで頼むんだから断る訳にはいかないわね。」

沙紀は頭をかきながらしぶしぶ答えた。

諒「ありがとう沙紀!それで方法とは!?」

沙「方法としてはまず君を一度仮死状態にして魂の状態にする。その後魂を君のお母さんかお父さんに乗り移らせる。そうやってお姉さんと話したらいいんだけど、この魔法を使ってる間、自分が諒だということを言ってはいけないの。それは紙に書くとかして伝えてもいけないの。そのルールを破った場合、あなたの魂は消滅する。あとタイムリミットがあって太陽が沈むまでが私の限界だから。それ以上は魔法力が限界だから。それでもいいならやるけどどうする?」

諒「分かった、俺はいつでも大丈夫。」

沙「分かった、それじゃ薫も力を貸してね。薫は魔力増幅魔法をお願いね。じゃあ魔法を発動させるわ。」

薫「神崎薫の名において命ずる、我が力、千歳沙紀の力となりて、その手助けを果たさん!」

沙「一度果てた魂よ、千歳沙紀の名において今一度魂の再生を願わん!」

薫「これで大丈夫だから諒は目を閉じて!」

諒華は目を閉じる。すると意識がだんだんと無くなっていった。

沙「乗り移らせた後は手助け出来ないからね、後は自分の力で頑張って…。」

諒華はその言葉を聞き取ると完全に意識を無くした。

***********~篠崎家~

諒「ん…。ここは…、」

諒は目覚める。目覚めると見覚えのある場所だった。

諒「ここは…、俺んちだ…、帰ってきたんだ…。」


たった数週間なのに凄く懐かしく思えた諒はじっくり眺めていた。眺めながら諒はあることを思い出した。

諒「そう言えば誰に乗り移ったんだろう?」

諒は手や足などを見るが誰か分からず鏡を見ることにした。

諒「なっ!まさかの和人かずと!?何で!?」

諒が疑問にしていると沙紀の声が聞こえた。

沙「もしもし聞こえるか?」

諒「おい!?何で父さんや母さんじゃないんだよ!?」

沙「それは君の家に今両親がいなくてちょうど君の友達だった和人君が家に来たからその子にしたの。」

諒「そう言うことならまぁいいけど…。」

沙「いろいろと言いたい事はあるけどそろそろ通信切るわ。とにかくタイムリミットは太陽が沈むまでだから、こっちから一切の手助けできないから!じゃあ、頑張って。」

その言葉を最後に沙紀の声は一切聞こえなくなった。

諒「さ~て、これからどうしようかねぇ…、『ごめんなさいね和人君、急に用事で少し出てしまって』え?」

振り向くと諒が一番会いたかった姉がいた。

諒「(鏡花きょうか姉さん…。)

諒は鏡花を抱きしめたい衝動にかられた。だが、今は和人だからそんな事は出来ない為、堪える。

鏡「ゴメンね、急に和人君が来るなんて思ってなかったから。」

和「いえ、こちらこそすみません。急にお邪魔してしまい…。」

諒は姉に敬語を使うのにためらいがあったが我慢しまだバレないように気をつけながら言った。

鏡「いいのよ、諒も喜んでくれてるはずだから。」

鏡花は悲しい顔をしながら言った。

和「鏡花さん…。」

鏡「ゴメン、ちょっと来て。」

諒は鏡花に連れられてある部屋に来た。その部屋は鏡花の部屋だった。鏡花は自分の机からあるものを取り出した。それは一冊のファイルだった。

鏡「これね、諒には見せた事ないんだけどね、諒が中学の弓道やってる時の写真が入ってるんだ。」

ファイルを開くと大会の時の写真や家で弓具を手入れしている姿の写真などがあった。

和「(姉さん俺に興味がないんだと思ってた…。まさかこっそり見てたなんて…。)」

鏡「何でだろう?和人君に急に見せたくなっちゃった。」

和「いえ、全然構いません。むしろ、諒の知らない所が見れてよかったです。」


鏡「ありがとう。もう1つ正確には2つかな。諒と特に仲がよかった和人君に諒について本当の事を言いたかった事があるんだけどいいかな?」

和「何ですか?」

諒は鏡花が何を言うのかが若干不安だったが気になった。

鏡「諒ってね実は本当の兄弟じゃないんだ。」

和「!?」

諒は驚いた。幼いときから篠崎家にいたため、家族の関係に何の疑問もなかった。姉からその言葉を聞くとは思わず何と言ったらいいのか分からなかった。

鏡「諒のご両親は諒が産まれて2年後に交通事故により亡くなったの。親戚に預けようにも親戚も既に全員亡くなってしまっていてね、誰も引き取り手がいなかったの。その時に私の父が引き取ったの。父と諒のお父さんは大の仲良しで事故で死んだと知ってね、その1人息子である諒を引き取ろうと思ったらしいの。親友の息子を君の代わりに必ず立派に育ててみせるって決めてね。それで諒が来てくれたんだけど、両親は本当によかったって思ってるらしいわ。もちろん私も。」

和「ありがとう…、姉さん…。」

諒はつい、お礼の言葉を言ってしまった。今は和人だということを忘れて。

鏡「姉さん?」

和「すみません、何でもないです。」

鏡「まぁいいわ。あとね、諒は覚えてる?」


和「(諒?)いえ、全く知りません。」

諒は何故和人といわれなかったのかが気になったが鏡花は変わらないままだった。

鏡「私が中3のとき、家に帰る途中不良に絡まれてその時諒が助けてくれたこと覚えてない?」

和「知りません。と言うよりさっきから鏡花さんは私ではなく諒に言ってるみたいです。」

鏡「だってあなたは諒でしょ?」

諒は答える事が出来なかった。そして何故バレたのかが分からなかった。

鏡「何も言えないと言うことは、何か訳ありね。理由は聞かないわ。あと何故分かったかと言うとね、と言うより最初から分かっていたわ。完璧に分かったのは姉さんって言ったときからだけどね。」

和「だけどどうして最初から分かったんだ?」

鏡「帰ってきてからの和人君とは何か違うオーラと言うか何か違ってて、あとしゃべり方が諒と一緒だったから。その時点で気にしてたんだけどね。あと何年あなたを見てきたって思ってるの?姿が違っても何となく分かるよ。」

和「姉さん…。」

鏡「それにしても、私は駄目な姉さんね。あなたがいなくなってからずっとふさぎこんでいた。何故私より早く死んだの、どうして早く言えなかったんだろうって考えてた。だけど、今は諒がいる。だからあなたに言いたいことがあるの。」

和「何?」

鏡「私は諒が好き…。付き合ってほしかった…。ってね。」

姉から告白を聞き答えを言おうにも諒は頭が真っ白になり何も言えない。

鏡「って今言われても困るわよね。あなたは亡くなったんだから。今日会いにきてくれたのも私を励ますためでしょ?」

和人(諒)は首を縦に振った。

鏡「ありがとね、諒。あなたにもう一度会えてよかった。すぐには無理だけど立ち直るから。ねぇあなたはあとどれくらいここにいるの?」

和「あと5分ぐらいしかいれない。」

鏡「そう…、じゃあ最後にお願い聞いてもらってもいい?」

和「何?」

鏡「私を抱きしめて。」

和「え?姉さ…。」

諒が言い終わる前に鏡花が抱きしめた。

鏡「このままでいて。」

和「分かった。」

二人は時間いっぱいまで抱きしめあった。


*********** 和「もうあと30秒ぐらいだから離れて。」

諒はまだ離れたくなかった。出来るなら毎日抱きしめたかった。

鏡「………分かった。」

鏡花は名残惜しいようにゆっくりと離れた。


和「姉さん、父さんや母さんには内緒にしておいて。本来この事はタブーだから。」

鏡「分かった。」

和「もう時間だから…、行くね…、姉さん。」

だんだんと意識がなくなって来はじめた。その意識の中で鏡花が諒にキスをした。唇を離した後、「好きだよ、諒。」と言う幻聴を最後に諒の意識は完璧に無くなった。

*********** ~鏡花の部屋~

鏡「行っちゃったか…、諒がせっかく来てくれたんだし頑張らないとね!」

鏡花は気持ちの整理をした後、倒れたままの和人を起こした。

和「ううん…、あれ?ここはどこだ?何で諒のお姉さんがいるんだ?」

和人は体を起こし座り直す。

鏡「君がね、足を滑らせて頭をぶつけたから私の部屋で休ませてたの。」

和人は何が起きたか分からないため鏡花は嘘をつく。

和「にしても、意識がなかったけど何か懐かしい気持ちになったっす。」

鏡「もしかしたら夢の中で諒に会えたのかもね。」

和「いつまでもくよくよしてるわけにはいかないっすよね。諒が天国で見てるはずなんで。」


鏡「そうね、くよくよするわけにはいかないわね。」


ねぇ、諒。私頑張ってみるわ。だからあなたも別の世界で無理しないように頑張りなさい。


*********** ~校長室~

諒「………、戻ってきたのか…。」

薫「お帰り、どうだった?」

諒「すぐに姉さんに正体バレて、来た理由もすぐにバレた。鏡花姉さんは勘が鋭いから。」

沙「では、君のお姉さんは、立ち直れたのか?」

諒「すぐには無理だけど早く立ち直るってさ。」

沙「人の死にはすぐに立ち直れるはずわけないけど君に会えてよかったんじゃないかな。あと、これ返すわ。」

沙紀は意識を無くす前に預かったネックレスを返した。諒はネックレスを受け取りつけなおす。だが、何の変化も起きなかった。

諒・薫・沙「え?」

諒は一度ネックレスを外しもう一度つけなおす。だがやっぱり変化はなかった。

諒・薫・沙「うそ~っ!!」

諒「え!?何で!?」

沙「待て、私の魔法で強制的に女に!」

沙紀は呪文を言い、諒にかける。だがやっぱり変化はなかった。

薫「姉さんがうっかりネックレスに水をかけたとか?」

沙「いや、かけてない。しかも、魔法を使ったら強制的になるはず。どうして…。」

諒「もしかして、力を使いすぎて一時的に魔法が弱くなりこうなったんじゃ?」

沙「それなら納得はまだ出来るが、ネックレスの魔法は水にあてない限り消えないはず。だから君が変わらないのはおかしい。」

諒「そうか…。どうしようか?」

沙「とりあえず、原因が分かるまで君はこのままで過ごさないといけないわ。」

諒「いや、女子校に男子生徒がいるのはさすがにマズイし!あと、秋月にバレる可能性が高い!」


沙「生徒なら大問題ね。あと、秋月さんじゃなくても他の人にバレてもマズイわ。あなたは知らないと思うけど篠崎諒はけっこう有名よ?」


諒「はい?」

沙「私が一週間出張してる間に調べてたんだけど、中学の弓道の大会でけっこう成績残してきてるわよね?」

諒「まぁ残してきてるけど、それが?」

沙「あなたと個人戦で何度も競射(きょうしゃ※弓道の試合の1つ)になった相手いなかった?」

諒「いた。」

沙「その相手は他校からもモテてしかも、自分の学校からはファンクラブがいて毎回いろんな学校から応援が来てたわ。」

諒「何っ!?俺あいつに勝つ比率が7割だったから、もしかして恨みの対象でその名が覚えられててその女子がこの学校にほとんど来てるのか!?」

沙「…、そうじゃないわ…。」

沙紀は何故か溜め息をつきながら言った。

沙「最初は恨みの対象だったんだけど、大会の度にあなたとその人が競射になるのを見て、あなたの姿を見る度にカッコいいって気づいてそのファンクラブがほとんどあなたについたわけ。」

諒「はあ~っ!?何だそれ!?聞いてないぞ!」

沙「えぇ。今言ったもの。どうせ、あなたは鈍感だから気づかなかったんでしょ?」

諒は何も言えなかった。沙紀の言うとおり全く気づかなかった。

諒「んじゃ、何でこんなに俺を知ってる人いるんだよ!?違う県なのに!?」

沙「はぁ?あなた意味が分からないわ。ここは広島よ。あなたの産まれは広島でしょ?」

諒「まさか…、俺は広島にずっといたのか?転生後も…。」

沙「うん。まさか気づかなかったの?」

諒「うわ~ん!沙紀の馬鹿っ!早く言え!」

沙「住所ちゃんと確認しなさいよ…。」

諒「広島にいるなら尚更にマズイじゃん!バレやすいじゃん!」

沙「大丈夫、あなたには先生やってもらうから! 先生なら女子校にいてもおかしくないし!」

諒「全然大丈夫じゃねぇ!モロにバレるじゃん!」

薫「そこは大丈夫。任せて。」

諒「あ、薫いたんだ。」

諒に空気扱いされ薫は校長室の隅でいじけた。

諒「すまん薫!お詫びに何でもするから許してくれ!」

薫「何でも?」

諒「何でも!」

薫「だったら許してあげる!」

薫はすぐに立ち直った。

薫「それで方法なんだけど、これを使って。」

薫は諒に小さな箱を渡す。箱をあけると赤色のコンタクトレンズが入っていた。

薫「カラコンで目の色を変えて、髪を魔法で茶色の長髪に変えれば大丈夫。髪の変色の魔法は何故か諒にかけれた。」

諒「だったら元に戻す魔法をかけた方が早くないか?」

薫「私にはまだ性転換の魔法は無理なの。」

諒「そうか…。」

沙「これで、どうにか先生の問題も大丈夫ね。だから治るまで明日から先生としてお願いね。」

こうして、諒は諒として先生をするハメになった。

だいぶキャラが出てきたので、プロフィール第6段やっていきます。


千歳沙紀

身長163センチ

体重45キログラム

年齢??歳(皆の前では24歳と言っている。見た目は薫とほぼ同じ)

スリーサイズ

83/50/83

髪色青色

髪型セミロング

その他

左手の親、人差し、中、小指に指輪をつけている。その指輪を外すとさまざまな刀に変化する。刀の名前は後日紹介。

性格

人を試したり、からかうことを楽しむ。諒に対しプチS


葵湊

身長160センチ

体重48キログラム

スリーサイズ

79/49/79

年齢18歳

髪色黒色

髪型ポニーテール

その他

左目に眼帯をつけている。理由は後日紹介。

性格

部活に一人は必ずいそうなついていきたい姉御キャラ。努力家。


柊瑞希

身長161センチ

体重41キログラム

年齢16歳

スリーサイズ

85/58/85

髪色薄い水色

その他

目の色が違う。右目は水色、左目は薄い緑色

性格

シスコン。今作品の中で上位のシスコン。弓道好き。家族想い。努力家。洞察力に長けている。



篠崎鏡花

身長154センチ

体重39キログラム

スリーサイズ

80/45/80

年齢17歳

髪色黒色

その他

左手に手袋をはめている。(強盗が入った際に切られて傷ができ、隠すため)カチューシャをつけている。

性格

諒想い。ブラコン。洞察力に長けている。甘えたがり。寂しがりや。


柳生和人やぎゅうかずと

中学時代の弓道部の副部長。諒と一番の仲良し。

感想・アドバイスお待ちしてます。批判などはやめてください。

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