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クルッと体を反転させ、戸口に向かう私に
「御手洗さん。もっと練習して、いずれは世界チャンピオンのホセ・メンドクサを破りますから!」
ここは本人のためだな。
再度振り返った私、その痛々しい、もはや顔とは言えない代物に向かって、こう言ってあげた。
「おたく、そら無理っちゅうもんでっせ! 何せイブキショーならぬ、グラスジョーですよって!」
「いや、年甲斐もなく手に汗握りました」
爺さん、喜んでくれたか。そらよかった。
クルッと体を反転させ、戸口に向かう私に
「御手洗さん。もっと練習して、いずれは世界チャンピオンのホセ・メンドクサを破りますから!」
ここは本人のためだな。
再度振り返った私、その痛々しい、もはや顔とは言えない代物に向かって、こう言ってあげた。
「おたく、そら無理っちゅうもんでっせ! 何せイブキショーならぬ、グラスジョーですよって!」
「いや、年甲斐もなく手に汗握りました」
爺さん、喜んでくれたか。そらよかった。
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