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「で、思い出せ、爺さん!」


「うーん……」


 は、早く!


「うーん……」


 イライライラ


「うーん……」


 イライライラ。で、思わずこちとら


「早よ思い出さんかい! ボコッ!」


「あいたたた! んもう、喉辺りまで出かかったのに、引っ込んだじゃないですか!」


「あ、すまん。つい、カッとなって」


 

 で、ようやくして


「ああ! こりゃプロボクサーの、息吹翔ですな!」


 これに、格闘技に精通している悪魔も


「おお? あのバンタム級のランカーのか?」


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