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「ねね、御手洗はん?」


 ここで話しかけてきた彩文。でもね、まだツチノコ喋ってる途中なんだって。


「何でしょう? 彩文さん」


「わあ! 名前覚えてくれてるわ!」


 笑顔になって魅力半減とは、あな珍ら、である。


「大袈裟ですね」


「え? あ、ども。でな、知ってるでっしゃろ?」


 顔さえ見なければ、悪徳業者かと思うほど。


「何を一体?」


「またまたあ……それにしても、暑いわ」


 お? 宇宙服脱ぎ出してる。意外とチャレンジャーだったのか。


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