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「そんな邪悪な心のヤツに、絵など描けるかい!」


「まあ、ミドリ。見といてみって!」


 そうほざき、早速描き始めている悪魔。

 スラスラスラって


「お? 案外、達者じゃね?」


「上級悪魔ならば、絵くらいは嗜むもんだ」


 上級って何だ? 嗜むって何だ?


「よし、できたぞ! ミドリ、どうだ?」


 く、悔しいけれど……ギャランドゥ!


「そっくりだ」


 隣から、絵を覗き込んでいる爺さんが


「見たことありますなあ、この顔なら」


 お! 吉報じゃねえか!


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