二百字掌編シリーズ 『御手洗碧 すでに死人ですが何か？』

１７

「なあミドリ、気になる事があるんだが」

「何だ？」

「オレらなあ、全員が初対面じゃね？　なのに、何でいきなり死体が登場するんだ？　こんな仕業するのはよう、悪魔以外のなにものでもないぞ！」

　これにキッパリ。

「だったら、てめえがホシだ」

「い、いや、今のは言葉のアヤで」

「ならば、無責任な発言すな！」

「す、すまん。だがな、温泉絡みで二時間サスペンスぽくね？」

　確かに。じゃあ

「私は差し詰め、キャタピラなぎさ、なのだ！」