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わたし御手洗碧、このたび彼氏に再会することになりました★ 1
「あーあ、暇だこて!」
結局、天使獲得もままならなかった私こと御手洗碧は、こやつに占拠されたまんまだ。
「どうした、ミドリ? しけた顔しやがって?」
早速こやつ、胸元から顔を覗かせてきよった。
「おまえは体内に入っとらんかい! 目障りじゃ!」
「いいだろ? たまにゃ、こうやって陽を浴びても」
この悪魔め、一丁前に
「カエルのくせに、何が甲羅干しだ!」
「ミカエルっちゅうてるやろ!」
いつもこんな感じ。疲れてしゃあないし。