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「へ?」

 思わず私、胸元を見て


「ホントか?」


「ああ、名くらいはあるぞ。おまえさんが、呼んでくれないだけや」


「そうなのか。で、その名とは?」


 ここで、こいつ頬を染めて


「ミカエルですう!」


「に、似合わんし! つか、それって大天使の名と違うんかい?」


 この時、女狐が


「内輪もめは、あとあと! それで、逃げた天使の特徴は?」


 あんまり覚えとらんが


「髪は栗色で、エクステつけてて……アイプチで一重を誤魔化して……チークは」


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