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「でな、己自身で手紙を渡しに行け」


「あ、はい」


「で、お宝を持って、再びこの牢に戻って来い」


「はあ? せ、せっかく出るのに?」


「束の間の幸せと思うんだ」


「で、でも」


 そうか嫌なんだな。


「よーくわかった! ならば先回りして、おまえの『田村』にいる母親にこのヌンチャクを唸らせてくれようぞ!」


「な、何と! お、王子こそ、まさしく魔王の生まれ変わりだ!」


 フッフッフ。何べんも言うが、天使なんぞとっくにおりゃせんのだ。


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