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 この時、背後から何やら音が?


「ん? 誰かいるのか?」


 振り向くと、そこには……牢ってか?

 そして、その中に入れられてる男が


「あ、これはミドリッ王子!」


 あら? こらまた貧相な兄ちゃんやんか。


「何や、囚人?」


「い、いきなりな呼び方ですね」


 名前も知らんのに、それ以外の呼び方ってあるんか?


「で、何だ? 囚人?」


「は、はあ。私はヤコブと申します。この手紙を、西にある『田村』に住んでる母までお渡ししてもらえないかと?」


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