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 唸り音とともに、ゆっくりと飛び立つ宇宙船。


「さらば、スベリ星!」


 これに横から


「スベランカですが」


「おまえは黙って運転しとけ!」

 その時、下方に見えたのは


「お! 怒っとる怒っとる! 彩文のヤツ、両手まで挙げとるわい! アハハのハ!」




「これでいいでしょうか?」


 無事に元の星まで戻ってきた私、いまだのびたままの爺さんの上に腰を下ろしながら


「ん? この爺さん、誰も助けてくれないんだ。ま、いいか」


「じゃあ、失礼します」


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