9/13
★第八章〜班決めⅠ〜海気side
────6月中旬
「うをーーぃ!野郎どもぉ!」
担任のバカお先生(戸田先生)がうるさい声を出した
「再来週は修学旅行だ!俺に迷惑がかからないようにさっさと班を決めろ!」
ったく、うっせぇ…
「なぁなぁ、海気ぃ」
竜が肩を落として俺のところにきた
「どうしたんだよ?」
「俺、紗羅ちゃんと同じ班になりてぇよー…」
俺も正直紗羅と同じ班になりたいとは思っていたけど…
って、勘違いすんじゃねぇぞ!
俺は、ちょっと紗羅が心配なだけで…
「それでさー…、って海気、聞いてる?」
「えっ?あー、うん」
「ならいいけど。だからさー、海気が紗羅ちゃん誘ってくんね?」
「は?俺が?」
「そう。お前が」
別にいいけど
あの野郎共の中に入りたくはねぇな
「しゃぁねぇ…」
俺は紗羅の机に近づいて紗羅を呼んだ
「なぁ、紗羅」
「あっ、海気!どうしたの?」
「その…、ええっと…」
や、やべー!
意外と緊張する
俺がなかなか言い出せなく、困惑しているのを悟ったのか、紗羅がクスッと笑った
「なになに?どうしたのかな?海気くん?」
こいつ、絶対調子のってんな
へっ、上等だ…