★第五章〜小宮竜〜竜side
俺は紗羅が日本に行ったあとすぐに紗羅を追いかけて日本に行った
やっぱりあの時紗羅を捨てるんじゃなかった!!
俺は勝手に勘違いをしていたんだ
紗羅は本気で俺と付き合ってないのかと思っていたんだ
まだ俺等がオーストラリアにいる時の話…
俺は高校をサボっていた
屋上の隅で寝ていた
その時だ
あっ、ここはオーストラリアだけど日本語で話すから
「…付き合って」
うを!マジかよ!
告白現場に遭遇!
ちょっとラッキーかも!!
「え〜?どうしよっかなぁ?」
えっ…?
この声は…
紗羅じゃねぇか
何がどうしようだよ
紗羅は俺と付き合ってるじゃねぇか
「ん〜、いいよ!付き合ってあげるぅ!」
は?
ふざけてんのか?
いつもみたいに嘘だよって言えよ…
「マジで!?ありがとう!」
っんで言わねぇんだよ!!
「おい、紗羅!!」
俺は飛び出した
「えっ!?竜!?」
「そいつと付き合うのかよ!?俺と付き合ってるのはただの遊びだったのかよ!?」
「違うの!!竜すごく大きな勘違いしてる!」
「なんだよ!!お前こいつに付き合うって言ってたじゃねぇかよ!?」
「だから違うって言ってるでしょ!?こいつにはバスケの道具を買う…」
「言い訳は聞かねぇぞ!!」俺は走り出した
あの男は紗羅に告白したんだと思っていたから…
今思えば俺はバカなことをしたと思う
「待って!!竜…」
「もう…、別れよう」
「えっ…?」
紗羅は今にも泣き出しそうな顔をしていた
「待ってよ…、だから今のは違うって…」
紗羅は泣き出してしまった
俺はそれもどうせ嘘だと思い無視して家に帰ってしまった
あの時ちゃんと話を聞いていればよかったんだ…
その一週間後だ
俺はめずらしく朝から授業に出ていた
あの日から紗羅は一回も学校に来ていない
俺のせいだとわかっていた
けど真実を知らない俺は、まだ紗羅を許すことはできなかった
とゆうよりは、許す勇気がなかったんだ
「速報、速報!!」
遅刻してきたクラスの奴が教室の中に入って騒いでいた
なんだ?
「楓紗羅が久々に登校してきたぞ!」
えっ?
「なんか先生と楓紗羅から大事な話があるらしいぜ!」
なんだよ?
大事な話って…
なんか、今までにない胸騒ぎがする
この胸騒ぎはあたっていた
「静かにしなさい。楓さんから大事な話がある。楓さん。」
紗羅がゆっくり口を開けた
「私は…、明日、日本に帰ることになりました」
は?
紗羅が昔日本に住んでいることはわかっていた
俺も昔住んでいたから
気が合ったんだよね
って…
紗羅が日本に帰る?
しかも明日って
急すぎじゃねぇか?
学校の帰りに紗羅に聞いた
「紗羅…、どうして日本に帰るだよ」
「誰のせいだと思ってんのよ」
「マジ?俺?」
「うん」
…あぁ
マジスか
「ちょっとは私の話聞いてほしかった」
「浮気したことには変わりねぇだろ」
俺がそう言った時に紗羅が急に怒り出した
「私がそんなに軽い女だと思って付き合ってたわけ!?彼女のこと信用してなかったわけ!?私はずっと…、ずっとずっとずっと!!竜のこと信じてた!!なのにこんなに、簡単にあっけなく壊されるだなんて思ってなかった…」
「じゃああの告白で付き合うって言ってたのは何だったんだよ」
俺もすかさず反論する
「あれはね…」
話は少し前にさかのぼる
「どうしたの?赤坂くんこんなとこに呼び出して」
あの男は赤坂ってゆうらしい
「俺さ、昨日からバスケ部入ってていろいろ買いたいんだけど、楓ってマネだろ?だから買うアドバイスとかほしいからさ…、付き合って?」
「え〜?どうしようかな〜?」
───────
「だからね、一緒にバスケの道具を買うの付き合ってって言われたの」
は?
「えっ…。じゃあ俺の勘違い?」
紗羅は静かに頷いた
まじかよ!
「じゃあ俺ら…」
「言っとくけど、もう竜と付き合う気はないから…」
そう言って紗羅は日本に帰ってしまった
その時に俺はひどく後悔したんだ
そして俺も日本に行った
その時に見た光景は
「ありがとうございました」
「紗羅はまだ学校に来ないから、制服とか準備しとけよ。多分来週とか再来週ぐらいになると思うから」
その時の紗羅の笑顔が俺にも見せたことないようなとびきり可愛い笑顔で…
絶対こいつから紗羅を奪ってやろうと思ったんだ
最初はその一心で海気と友達になった
今はちゃんと友達と思ってるけど、紗羅はわたさない
紗羅…
待ってろよ