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★第三章〜気持ちがわからずに〜海気side


今日は紗羅が俺が通っている、桜波高校に転入してくる日


多分あいつは相当モテる


なんだ…?

このスッキリしないモヤモヤした気持ちは…


「いってきまーす…」


俺は紗羅を迎えにいった

て言ってもすぐ隣だけどな


ピンポーン


俺がチャイムを押すとそこには聞き覚えのある声がした


「…はい…」


「えっと、通販カルシウムです」


俺はなぜか緊張してしまいバカなことを言ってしまった


「…間に合ってます」


あー、やべー…


「…、背は低いです」


あはははは…


コンプレックスなわけね…


「ごめん、俺、海気」


「…、ガチャッ!!」


紗羅は怒ってるのか、思いっきり扉を開いた


「からかったわね…?」


あれ?


こんな邪険の強い子だったっけ?


「なんか、緊張しちまって…」


「何に緊張するのよ、早く行こ?」


「お前まさか、二重…」


「二重人格とか言ったら太平洋の底に沈めるわよ?」


なんで太平洋なんだよ…


ってつっこむとこちげーか…

「昨日は戸惑って敬語になっちゃっただけ。ごめんね?」


ドキッ!


えっ!!

なに今のドキッ!って!!


「あっ…、別に…。」


「ねぇ、私友達ができるか不安なんだ。だから海気の友達紹介してよ!」


「別にいいけど…」


そう言っていると、学校についた


「海…、ノッパー!!!!!!」


なんだよ、朝っぱらからうるせーな!


この朝っぱらからうるせーやつは小宮竜


親友よりちょっと下の俺の友達


「なんだよ、なんだよ、なんだよなんだよなんだよ!!!!可愛い女の子!紹介しろ!」



「この子は楓紗羅。俺の幼馴染みで最近オーストラリアから日本に帰ってきたんだ。俺の隣の家な」


「好きです。結婚してください」


はー…

竜のバカ野郎!!


「あの…、名前は?」


「俺の名前は、小宮竜!!

紗羅ちゃんて、可愛い名前だね♪名前も可愛くて、スタイル抜群で、顔も可愛いだなんて!」


どうしてこのバカは

こうも簡単に恥ずかしいことがさらりと言えるんだろう…


「ありがとう。竜くんって優しいのね…」


そう言って、紗羅はとびきりの笑顔を見せた


ヤバい…

心臓破裂しそう…

なんだなんだ!

このモヤモヤ!


「竜くん…、竜くんだって!もう俺死んでもいいかも!!」


だったら死ね


そう言ってやりたいけどめんどくさいことは巻き起こさない


特にこいつはな


「俺と結婚してください」


まだ竜言ってるよ…

そんなのオッケーするわけ…


「いいよ?」


「「えっ!!!!?」」


俺と竜は驚いて声がはもってしまった

「マママママ…マジで!?」


「でもまだ結婚のお約束はできないかなぁ?あなたのこと全然わからないし。付き合ってみたら、私も段々あなたに惹かれるかも?」


「つつつ、付き合ってください!!」


おい、待てよ


この展開はまさか、

こいつら付き合っちゃうのか?


冗談じゃねえぞ


「おい、竜やめろ。それに紗羅も、軽い気持ちで簡単に言うなよ」


「私は本気」


「好きでもねぇ奴と付き合うのかよ」


「始めはね。けど、竜くんの優しさに惹かれていくわよ。」


「なんだよ海気、嫉妬か?」


「っざけんな!!」


「紗羅は付き合うことを簡単に考えすぎなんだよ!!どうせ最後には竜を捨てるんだろ!?」


「ふざけないで!!!!!」


紗羅は俺の言葉をかき消すように大きな声で言った


「っんだよ!?ふざけてんのは紗羅だろ!?」


「私はふざけて付き合うつもりはない!!

私は好きな人をつくったり、付き合うのはいつも本気よ!!」


「俺だって…、お前と…」


「海気なん…て…、わた…しのこと…なんにも…」


えっ…?

紗羅…

泣いてんのか?


「さ…」


「海気なんて私のことなんにも知らないくせに!!」


紗羅は俺をすごい目で睨み付けて…


泣いていた


「海気、もういいだろ?紗羅…ちゃんがいいなら付き合ってもいいかな?」


キッと紗羅は竜を鋭く睨んでから「付き合うわよ…」と小さく言った


嘘だろ?


この2人が付き合う?


俺のこのモヤモヤした気持ちは晴れないまま


紗羅の最初の学校での生活が始まった

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