★第一章〜幼馴染み〜海気side
「ただいま…」
ふぅ、今日も1日お疲れ
俺!!
「海気、おかえり。紗羅ちゃん来てるわよ?」
あー…えーっと
俺の名は藤堂海気
好きな食べ物は…
じゃなくて、
紗羅って誰だ?
そんな名前的に可愛い友達いたっけ?
「まさか、あんた…。紗羅ちゃん覚えてないの?」
「…」
覚えてないも何も…
そんなやつ知らねぇし…
「まぁ、覚えてないのもむりないか。あんたが四歳の時に紗羅ちゃんオーストラリアに行っちゃったんだもんね」
四歳?
オーストラリア?
意味わかんねぇ…
マジ誰だよ…
「紗羅ちゃん!降りてらっしゃーい」
そこには身長は俺よりもはるかに低くて、白肌で細くて小柄で綺麗で可愛い女の子が立っていた
「あっ…、えと、楓紗羅です。覚えてますか?」
「ごめん…。思い出せない」
「いいですよ。私も正直思い出せないもので…」
向こうも覚えてないのかよ…
ちょっと残念…
「紗羅ちゃん、しばらくお隣に住むから」
「は!?マジ!?」
「なにそんなに驚いてんのよ。別に一緒に住むわけじゃないんだから。」
「じゃあ、学校は?」
俺が予想すると…
「高校はあんたと同じだから、一緒に行ってあげて」
やっぱな…
まぁ隣だし無理もねぇか
「はいはい…」
しぶしぶ了解をして俺たちは一緒に登校することになった